第九話 危うくさようなら ページ10
『――――っ疲れた!!!』
彼岸に飛び込み無事帰還、そして気付けば夜中。とりあえず小屋に帰還することに。
『…そういえばこの本丸』
ふとここの本丸は掃除をしてないのか汚れやら畑も馬小屋も荒れてたのを思い出す。
あー、寝ようと思ってたけどそういうことを考えてしまうと気になって仕方ない!
『んー、本丸内は後々やらせていただくとして…せめてお馬さんと畑。ついでに庭とかも掃除するか』
小屋に会ったほうき等を持って恐る恐る畑に入る。
『…夜中にこんなことしてるの見つかったらまさにさようならだな』
見つからないことを願って始めた。一時間後。畑の手入れを終え今度は馬小屋へ。
『お馬。お馬ー』
昔から動物には好かれるんだよね、うんうん。
大人しくしてくれていたお馬さんにお礼を言って庭へ向かう。
ここが一番怖い。
『…鯉とかもいた気がする』
?「何してんだ」
心臓がギュっ!!!!
後ろを振り返ろうとしたら刃が首に当てられているのを察して固まる。
『掃除をしていて悪気とかやましいことは一切ないですごめんなさい!』
?「なんだ、あんたか」
あっけなく刃を離してくれる。この声もしや?
『薬研…』
薬研「あんな時間に帰ってくるんだな。だから寝たかと思ったが…よくここまでこれたな。俺が起きてなかったらあんた死んでた」
『え。嘘』
薬研「とりあえずここはやめておけ。ついてこい」
そういわれ使ってない部屋に入れてもらう。
はぁ…いやもう本当に心臓止まるかと思ったというか。もうさよならかと…
『それよりも、私ここにいて大丈夫ですか?』
薬研「あぁ。ここはあまり他の奴は来ない。俺が時々使ってるだけだしな。んでだ。あの庭にはまだ近づかないほうがいい。あのまま入ってたら三条の旦那たちに殺されてた」
『三条…確かあの庭周辺には三条の刀剣男士たちの部屋は離れているはずだけど』
一応、殺気が一番高かった三条たちの部屋からは遠いところを選んだはず。頭の中の見取り図を見る。
薬研「…まぁ、そうなんだが。三条たちは俺達より警戒心が一番高いことを頭に刻んでおけ。それにあんたどこまで掃除する気だ?」
『とりあえず中には入れさせてもらえなさそうだったので外だけ全てきれいにしようかなっと』
薬研「そういう気持ちも悪くねぇけど。死ぬぞ」
『助けてくれてありがとうございました』
薬研「話聞いてるか?」
『はい。とりあえず死なない程度で頑張ります』
聞いてねぇなこいつって顔の薬研藤四郎。
第十話 早朝出勤ですけど何か?→←第八話 それでも徹夜がないとは限らない
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時