最強審神者はもうちょっとだけ続くんじゃあ！！！【刀剣乱舞】 (ページ6)

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第五十三話　明日の風は嵐並みの強風だった… ページ6

さてさて。次の日なのでありますが

『よろしくお願いいたします』
上代「代理の上代と申します。こちらこそよろしくお願いいたします」

顔に布を掛けて顔が見えない代理の人。服装もしっかりしており単発だが整った髪。きっと仕事できるタイプだと思われる。

因みにこうやって顔を見せないのが普通です。寧ろ私や川上のように素顔を出すの珍しい。

『こちらは近侍の』
山姥切「山姥切国広だ。よろしく頼む」
薬研「薬研藤四郎だ。近侍ではないが大将の体調管理をしている」

あの…あの山姥切が……ちゃんと、挨拶を……っうぅ…私喜びで踊りたい…踊らないが…っ

上代「はい。よろしくお願いいたします」

ロボットじゃないのかと思うくらい綺麗に頭を下げる。

上代「では早速ですが霊力の提供を始めます」

そう言って私のそばによる上代さん。伸ばした手を山姥切が何故か払いのける。

山姥切「何をしている？」
『ちょ山姥切…』

一瞬動きが止まるが彼は気に留める様子もなく。

上代「あ、大丈夫ですよ。手を繋ぐだけです。こうして触れたほうが霊力の提供は早く効率がいいんですよ。説明をした方が良かったですね、申し訳ないです」
『いえ、こちらこそ…大丈夫だよ山姥切』
山姥切「…すまない」
上代「いえ、お気になさらず」

やはり緊張している。それもそうだ。こんな風に本丸の中で審神者以外の人を迎えるのはほぼ初めてなのだから。

そして握られた手から霊力を感じる。誰かに霊力を供給することはあっても渡されるのはあまりない私。緊張している。

上代「力を抜いてください。そのほうが負担も減ります」
『はい…』

……なんだろうか。この感じ…

『……』
薬研「…大将？」

すごく、気分が、悪い…

『うっ…』
薬研「大将！」
上代「！」
山姥切「…おいあんた何をした！！」

急に倒れ込むAに駆け寄る薬研と山姥切。手を離した上代の前に立つ。山姥切は己の刀に手を掛ける。

薬研「旦那落ち着け！！」
上代「…恐らくですが霊力が低下し体力も下がっている所に他の霊力を流したことによって体が拒否反応を起こしたのかと。よくあることです」
薬研「…こんのすけ」
こんのすけ「はい、調べております……そう、ですね。上代様の言う通り。少々気を失っただけです。すぐに目を覚まします。それ以外は異常ございません」
山姥切「っ…」

こんのすけの言葉に山姥切は掛けてを下ろした。

山姥切「…片付ける」

先の騒ぎで倒した湯呑をもって彼は去った。