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第七十六話 うちの子可愛い ページ31

さて。一体私はこの後何を話せばいいんだろうか…

あ、そうだ。えっと時間軸に飛ばされたよ事件解決して数週間。霊力も回復した私。と言ってもやはり昔ほどの莫大な霊力はない。

まあ生き返ることはかなりの霊力が必要となるということです。三日月も言ってたしね…で、上代さんが政府に帰ることになった日の話です。

上代「それでは私はこれで」
『大変お世話になりました』
上代「いえ。こちらこそ」
山姥切「これは僅かだが…」

山姥切は白いビニール袋を渡す。

山姥切「燭台切が作った物だ」
上代「わあ、ありがとうございます。燭台切様にお願いしますね」
山姥切「あぁ。世話になった」
上代「はい。では」

頭を下げて門を潜り抜けると上代さんの姿は見えなくなる。

『……なんだか寂しいね』

上代さんは本当に顔は布で見えないが冗談も言うしなんなら後半は男士たちとかなり仲良くしていた。外遊びをまだ禁止されている私の代わりに短刀達と遊んでくれたり。掃除やらご飯の支度やらと。やってることは家政婦さん状態。

いや本当に助かった……正直、短刀達がまた一緒に遊びましょうってお手紙くれたりお花を届けてくれたり外を遊びを我慢してくれてるのを見るは心が痛かった……嬉しいけれども…

山姥切「なんだまだいて欲しかったのか?」
『いやそれもそれで申し訳ないから…山姥切は?』
山姥切「どうでもいいな」
『そう?昨日楽しそうに酒飲んでたじゃん』
山姥切「あれはっ!!酔っていたからだっ!!」
『あはは…山姥切はすぐ顔真っ赤になるけどかなり飲むしねぇ…さてと仕事に戻りますか。明日からまた普通に出陣の命とか相談役を始めなきゃいけないし』

書類関係の仕事はいくらでもある。さっさと今日の分終わらせて明日に備えよっと。

山姥切と部屋に戻ると

『…あれ』
太閤「主おっかえりー!!」

この本丸だと初登場。太閤左文字。筑前の刀工、左文字の短刀である。豊臣の刀であったため猿というと怒るので可愛い。

小夜「おかりなさい、主…」
『あらどうしたのお二人さんって――』
日光「帰ってきたな主」

初登場。日光一文字。福岡一文字派の作とされている太刀であります。あの一文字いっぱいいるね。イケだ…

則宗「ははっ、これはなんだ?」

同じく初登場。一文字則宗。福岡一文字派の作とされている太刀。新選組と顔見知りとか。まあ色々昨日騒いでたなあ。

『珍しいメンツで…いや私の書類をやってくれてるの…?』

え何それ感動して泣いたわ

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作者名:稲森 | 作成日時:2021年3月11日 22時

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