第三十一話 代償を ページ32
一方その頃
A「私の霊力使えば簡単。それにここは私の世界だ。格段に強くなる」
おぉ、さすが
A「じゃ早速―――」
よし!!!こいや!!!!
A「…」
…
A「…」
…?
A「……」
…あのー、何してるん??
A「……やべ、霊力思ってたより足りないや☆」
え?えええ!!!??ここまできてそんなことあるの!?
A「ないものは、ないだよっ!!…あ!!!」
あ?
A「あの太刀で斬ったからだっ!!!あの太刀霊力を吸うんだ!!!」
そんな機能聞いてませんが?
A「刀剣男士に勝てるレベルの太刀だもの。そのくらいの機能あるだろうし、現に私の霊力足りてないの証拠だ」
……え、じゃあ
A「生き返る話はなかったことで」
うっそおおおお!!!!???
宗近「…主」
山姥切「…」
宗近は側にあった太刀を手に取る。
加州「それで主は自分を…」
宗近「あぁ…」
目を閉じる宗近。太刀を通じて宗近は主の様々な記憶を気持ちを感じ取る。そして
宗近「……なるほどな」
そと立ち上がる宗近。
三日月「…何を」
宗近「まあ見とれ。今から主を生き返らせよう」
……え?
その場の全員が固まる。
小狐丸「何を…」
宗近「そのままの意味だ。ここは主の世界。主が我らより格上であり、体も今のところ残っている。僅かだが霊力も感じる」
貞宗「本当か!?」
宗近「うむ。それに、ここに太刀がある。故に。可能だ」
加州「…冗談なら、笑えないぜ?爺さん…」
明らかな殺意を向ける加州。
三日月「落ち着け清光」
加州「けど…」
三日月「…主が生き返る話、信じよう。して、その霊力はどこにあるのだ?」
宗近「言ったであろう。ここに太刀があると」
そういった瞬間だ。その太刀に凄まじい霊力を感じれるようになった。
鶴丸「これは、驚きだぜ…」
宗近「はっはっは」
一振り、その太刀を振る。すると一か所が突如歪む、そして。白い光の渦が出来た。
山姥切「この、感じは…」
膝丸「主の…」
光からは主の霊力が感じ取れる。そして宗近が握っていた太刀、そして主の体は消えた。
宗近「では」
その光の前で宗近は振り返る。
三日月「お主」
宗近「…主のことを頼む」
三日月「待て!!」
三日月は宗近の手を掴んだ。
宗近「あなや。大丈夫だ主はすぐ戻る――」
三日月「何を考えている。お主が消えたら主は…っ!」
そう、この宗近は。己を差し出すというのだ。
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作者名:稲森 | 作成日時:2020年12月21日 22時