検索窓
今日:37 hit、昨日:5 hit、合計:54,696 hit

第三十一話 代償を ページ32

一方その頃

A「私の霊力使えば簡単。それにここは私の世界だ。格段に強くなる」

おぉ、さすが

A「じゃ早速―――」

よし!!!こいや!!!!

A「…」



A「…」

…?

A「……」

…あのー、何してるん??

A「……やべ、霊力思ってたより足りないや☆」

え?えええ!!!??ここまできてそんなことあるの!?

A「ないものは、ないだよっ!!…あ!!!」

あ?

A「あの太刀で斬ったからだっ!!!あの太刀霊力を吸うんだ!!!」

そんな機能聞いてませんが?

A「刀剣男士に勝てるレベルの太刀だもの。そのくらいの機能あるだろうし、現に私の霊力足りてないの証拠だ」

……え、じゃあ

A「生き返る話はなかったことで」

うっそおおおお!!!!???









宗近「…主」
山姥切「…」

宗近は側にあった太刀を手に取る。

加州「それで主は自分を…」
宗近「あぁ…」

目を閉じる宗近。太刀を通じて宗近は主の様々な記憶を気持ちを感じ取る。そして

宗近「……なるほどな」

そと立ち上がる宗近。

三日月「…何を」
宗近「まあ見とれ。今から主を生き返らせよう」

……え?

その場の全員が固まる。

小狐丸「何を…」
宗近「そのままの意味だ。ここは主の世界。主が我らより格上であり、体も今のところ残っている。僅かだが霊力も感じる」
貞宗「本当か!?」
宗近「うむ。それに、ここに太刀がある。故に。可能だ」
加州「…冗談なら、笑えないぜ?爺さん…」

明らかな殺意を向ける加州。

三日月「落ち着け清光」
加州「けど…」
三日月「…主が生き返る話、信じよう。して、その霊力はどこにあるのだ?」
宗近「言ったであろう。ここに太刀があると」

そういった瞬間だ。その太刀に凄まじい霊力を感じれるようになった。

鶴丸「これは、驚きだぜ…」
宗近「はっはっは」

一振り、その太刀を振る。すると一か所が突如歪む、そして。白い光の渦が出来た。

山姥切「この、感じは…」
膝丸「主の…」

光からは主の霊力が感じ取れる。そして宗近が握っていた太刀、そして主の体は消えた。

宗近「では」

その光の前で宗近は振り返る。

三日月「お主」
宗近「…主のことを頼む」
三日月「待て!!」

三日月は宗近の手を掴んだ。

宗近「あなや。大丈夫だ主はすぐ戻る――」
三日月「何を考えている。お主が消えたら主は…っ!」

そう、この宗近は。己を差し出すというのだ。

第三十二話 その時が→←第三十話 もう一振り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
122人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:稲森 | 作成日時:2020年12月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。