第三話 おはようございます！！！！ ページ4
『んじゃ寝ますか』
気付けば辺りは暗い。山だからだろう。日の沈みが早かった。持っていたお弁当を食べ夕飯を済ませた後寝ることに。
『明日はちゃんと目的地につけますように』
光忠「はは…僕たちが神様だからって手を合わせられてもなあ」
山姥切「間違ってはいないが今はそんなこと言ってる場合じゃない」
『お願いします！！』
山姥切「手を合わせてパンパン音を鳴らすな！！」
『神様一生のお願い！！！』
鶴丸「すぐ一生のお願いするよなあ」
『それな』
三日月「人間なんて都合悪ければなんでも神頼みだからな」
闇が深い。
『昔から神様に引っ張られて生きてるからな人間』
鶴丸「主も人間だろう。まあ確かにそうだな」
『でも神様も人間臭い話多いからなあ。後神様は酒と祭りが大好きってイメージ』
山姥切「祭りに酒はつきものだからだろう」
とまあこんな話をしているうちに私はすっかり寝てしまったわけだ。けれど男士はそういうわけにもいかないようで。
山姥切「…寝たな」
光忠「ぐっすりだね」
鶴丸「んじゃその間にアレを片付けるか」
そういって四人は刀を呼び出す。
三日月「さて。主を陥れる者。姿を見せよ」
カタン、と一人でにあの箱が蓋を開ける。
光忠「…こんなのが主を」
箱から出てきたのはまるで二人の人間を無理やりくっつけたかのような容姿をしていた。まるでリョウメンスクナのようだった。
鶴丸「あれか？主で言う都市伝説みたいなものか？確かりょーめんすくなーん、みたいな」
山姥切「違う気がするが…」
三日月「はっはっは。伝説か」
山姥切「笑うところそっちか三日月…」
三日月「そうだ。伝説なら笑い話にもなろう。だがこれは実在している」
構えた三日月が先に踏み込むんで―――
『……ん』
目が覚めた。まだ太陽は登っていない早朝に。しかも男士はまだ起きていない。
『…珍し』
朝が弱い私。社畜生活をやめてから更に弱さを極めた(？)
隣にまんばちゃんと鶴丸。さらに奥は光忠……あれ
『三日月どこ行った』
三日月「いるぞ」
『っ―――』
叫びそうになった声をなんとか押し殺して堪える。真後ろに三日月が立っていた。
『急に現れるなっ』
三日月「すまんな。おはよう主」
『おはようございます…貴方は相変わらず朝が早いですね』
三日月「そんなこともないぞ？ほれ」
『えちょ―――』
手を引かれて外へ。すると
『！』
黄色で赤で橙色が眩しく温かく山を照らし朝を告げた。
第四話 そういえば雪が降りましたね。→←第二話 好かれるものと住まれるもの
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年12月21日 22時
