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第二話 好かれるものと住まれるもの ページ3

山姥切「そもそも刀紋なんか……ある」

自分の掌を見て驚いている山姥切。

『言わなかったっけ?それも』
山姥切「言わなかったから驚いているんだ」
『ふきんばちゃん落ち着こう』
山姥切「ふきんば…?」

やべ口が滑った…

『まんばちゃんて言ったよ!!!決してふきんばとは言ってません!!』
鶴丸「本当だいつの間にかある」
光忠「どんなふうに呼び出せばいいの?」
『呼び出すというより刀を構えるのをイメージすれば出てきます』

試しに鶴丸が構える。すると

鶴丸「おぉ!!出た!」
『基本的に緊急時以外は出してはいけない決まりだから。絶対に一般人には見られないこと』
山姥切「ところでどうして主は三日月の刀紋なんだ?」
三日月「それは簡単だ。主の刀を打ったのは俺と小狐丸だからな」
『そういうこと』

最初は小狐丸の刀紋が出るものだと思っていた。けれど最後までこの刀と共にあったのは三日月だったからだろうか。現れたのは三日月の刀紋だった。

三日月「それと俺たちは主に言われた通り、この現世に合わせた服装をしている。けれど目立つものだろう?」
鶴丸「けど今回は前の病院の時のように人が集まらんな」
『あ、それも説明してないんか…』
光忠「それも何かしてあるの?」
『その掌の刀紋は刀を呼び出すほかに一般人と紛れるように霊力を抑える効果もある。まあそれだけじゃ君たちみたいな顔の整った男士は目立つから、顔を見ても数秒には顔を思い出せないようにする効果もあるよ。完全にというよりはぼんやりしか思い出せないみたいな』

私も詳しいことは分からないがこれを発明している政府の人は恐ろしいことはわかる。

『でも霊感が強い人には見える場合もあるから油断はしないこと。子供とかは見えやすい』
三日月「幼子はやはり見えるのだな」
鶴丸「君みたいな子供がいることはそうそうないだろうなあ」
『それどういうこと???』
鶴丸「君みたいに見えても怪異やら幽霊やらに襲われるものは少ない。逆に見えなくて襲われる奴は多い。見えてそういったものに好かれるのは本当に少ない」
『そう?』
三日月「あぁ。主のように力がありすぎるものはこの世の者でない物でも恐れ無暗には近寄らんからな。消されるのをわかって態々近寄ろうとする者は愚か者以外はいないだろうからな…いやいるか」
『ん?』
三日月「何でもないぞ」

いやめちゃ笑顔だけど今物騒なこと言ったよね!?言いましたよね!!??

第三話 おはようございます!!!!→←第一話 前作の続きだっっ!!



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作者名:稲森 | 作成日時:2020年12月21日 22時

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