第十一話 たまに人じゃない何か見るけど何事もなかったようにするよね、うんうん ページ12
鶴丸「これから知って行けばいいだろ？」
鶴丸がチキンを頬張りながら皆を見つめる。
山姥切「そうだな」
光忠「今からでも遅くないよね」
鶴丸「そだ…な！」
鶴丸がカチューシャを揺らしながらベンチから立ち上がる。
鶴丸「よし俺はまたチキンを食べる！！」
光忠「あ、待って鶴さん僕も！」
元気よく走り出す鶴丸と光忠。見送るとあの二人より先にAが帰ってきた。
『見てみて！！！これかわええよな！！』
山姥切「あんた随分と楽しそうだな」
三日月「あぁ。幸せそうな顔をしている」
三羽の鳥と嬉しそうな顔をした主が写った画面。
『いやあだって…こうやって男士の皆と出掛けるの初めてだからさ。後、ここにも来てみたかったからテンションが上がってまして…』
山姥切「…」
鶴丸「よっ！！」
『お、鶴さんたち。おかわりかい？』
鶴丸「おう！ほら主の分も！」
『ほごっ！！』
口に放り込まれたチキンにむせる私を横に鶴丸は私の手を引く。
鶴丸「ほら！次はあれに乗ろうぜ！！」
光忠「鶴さんあんまり離れないで！」
山姥切「おい！なんで俺の手も引いてるんだっ！」
『だってまんばちゃんと三日月はこうしないと来ないじゃん！鶴丸に巻き込まれるの私だけとか嫌だし』
山姥切「おい今本音を言ったな？」
三日月「はっはっは」
こうして私はこうして楽しい一日を過ごしたのであった…え？あんたの力とかなんでぶっ倒れたのとかほったらかしすぎじゃないかって？うん、私もそう思う。まあ私も鬼丸さんに言われた通りこのままだとまずいと思ってますんで。これからなんとかします！！
『皆とりあえず忘れ物等はないね』
鶴丸「おう！」
現世出陣最終日。これから新幹線に乗って帰ります。まあここまであの神社以外は何もなかったので安心安全で本丸に帰れるかな。
光忠「えーと駅はこっちだね」
『はーいって…随分お土産買ったねぇみっちゃん』
光忠「ほら僕らの本丸って結構大食いの子達多いから」
鶴丸「光坊もかなり食べるしな」
光忠「うっ…気をつけてはいるんだけど…」
山姥切「そういわれるとそうだな。三日月も最近やたら食べるしな」
三日月「山姥切も食べるではないか」
『なんか食費に金かかるなって思ってたら…あんたら全員大食い男士だったわ…』
山姥切「あんたも食べるだろう」
『いや貴方達よりは食べません』
そう言いながら人ごみの中をかき分けながら歩いていた時だった。
『！』
鶴丸「主？」
今…人じゃない、何かが通った、よね
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年12月21日 22時
