第八話 ほお ページ9
村正「初めて会った時私の思いは伝わったはずなのに…関わってくる…そんな貴方が気味悪くて……私が妖刀であるということを否定しているかのようで！！」
『村正…』
笑ってるはずの村正、だがその顔に余裕はない。
村正「嫌いでした…フフフ……他の審神者は今で興味がなかったのに貴方のせいで私は…私は変わってしまった！！誰もが私を恐れ、妖刀だと言い…誰もが私に踊らされて……滑稽でした…なのに」
『私は』
村正「！！」
村正の目の前へ飛び出す。下から上へ振り上げた太刀は村正の刀を遠くへ弾き飛ばした。後ろから刀が地面へ刺さる音が聞こえた。
『私はただ。村正を助けたいと思っていた。妖刀として…妖刀に縛られる貴方を』
村正「な、何を言って――」
『村正は私に言った。貴方はどうして私に関わるのか。私は妖刀。近づけば何が起きるか分からないと。私にはそんなことを関係ない。妖刀だろうが私は苦しんでる貴方がいれば一緒にいる。苦しんでいなくてもそばにいる。妖刀として縛られる必要はないんだよ、村正。貴方が強がっていることくらいわかる。貴方は貴方でいればいい。まあそれが妖刀なんだろうけれど…でもそれで苦しむ必要はない』
村正「……っ」
妖刀。それは千子村正が存在する一つの歴史。否定するつもりはない。けれどそれに自らを縛る縄。枷になるのなら私はそれを斬ろう。断ち切ろう。
『強がらなくても誰も貴方を否定なんてしない』
村正「……フフフ。さすが…私の主、ですね」
笑った村正の目には涙が見えた。
鶯丸「勝負、あったな」
三日月「まあ見えてる結果だったがな」
大包平「フン。戻るぞ」
村正がルンルンで私の手を握って部屋に戻ってきた。
……テンション高くて何よりよ…
村正「フフフ！さあなんでも教えますよ！」
まあ…元気になってよかった、けど
『あのー私以外の人間にも慣れてくださいよ？』
村正「頑張ります！」
『……それで何か知ってるならお話を』
村正「あぁ。そうそう怪異、でしたね。全く同じ内容で被害にあった男士を私は知ってます」
『本当！？』
村正「えぇ。そしてその事件は解決したことも知っています」
有能か村正
三日月「どうしてお主が知っているんだ？」
村正「フフフ…内緒です」
三日月「ほお」
『それも教えてくれると嬉しいかな』
村正「貴方に言われたら答えるしかありませんね！」
三日月「ほお？」
二人で睨みあうのやめない？？？
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稲森(プロフ) - あららぎさん» コメントありがとうございます！ 私自身も書きながら怖かったりします笑 あららぎさんのように励ましのコメントいただけて活力になってます(n*´ω`*n) これからもよろしくお願いします！ (2020年10月2日 22時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - こ、こわいっ！！のに、面白いから、続きが気になって読んでしまう！！ やっぱりこのお話、最高です。(^∀^b 更新頑張ってください！！これからも応援してます！！ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2020年10月1日 23時) (レス) id: 8a566a89b7 (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» また誤字報告ありがとうございます！ (2020年9月14日 17時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆最新話読ませて頂きました♪その最新話14話にてヒロインの台詞に誤字が一ヶ所御座いましたので^^;御報告を！「喧嘩は〜」の辺りからの台詞にて最後の台詞で誤「勝手」→正「勝って」ですね。それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» 初めましてコメントありがとうございます！ 誤字報告ありがとうございます！助かります…！！ 楽しんでいただけて嬉しいですこれからもよろしくお願いします！ (2020年9月8日 22時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年8月31日 22時
