第七話 妖刀の話 ページ8
村正「そうですねぇ、知っているかもしれませんねえ？」
『……何が望みかな？』
村正「フフフ…私と一度手合わせをしてくれたらお話、しましょう」
またどうして…？
三日月「ほおそれは面白そうだな」
はい？
『え。別にいいけどなんで三日月が面白がる？』
三日月「いやなに少々、な。村正よ、主は手強いぞ」
三日月と村正。微笑みあってるが何故か目は二人とも笑ってない。
村正「えぇ十分承知していますよ。なにせ私たち刀剣男子でも倒せない程の強敵を倒せるのですから。フフフ…これでは我々刀剣男士は必要ないと言われても仕方ないくらいに」
『……お褒めにあずかり光栄、です？』
いやこれ褒めてるというか……うん
やはり村正も人間がまだ嫌いだということが伝わる。それは私に対してではないが、明らかにこのままだと他の審神者になったら信用しないと言われてる同然である。
三日月「まあそうだな。だが…」
何故かそこで言葉を止める
三日月「まあ刀を交じ合わせてみればわかる、いや…叩き込まれるだろうからなあ」
大包平「俺も戦いたいぞ主と！！」
鶯丸「大包平。今は大人しくておけ。審判は俺が勤めよう」
『んじゃ、移動するかあ』
部屋を出て中庭へ出る。
『聞いていい？』
村正「はいなんでしょう？」
『どうして私と手合わせを？』
村正「フフフ…！それを聞いてしまうんですねぇ…やはりあなたは面白い！」
鞘から抜いて構える村正。月光に照らされた刃は怪しく光り輝く。まさに妖刀。
村正「簡単なことです。私は、あなたという人間以外に。…興味がないのです！」
走り出した村正。しっかりと太刀で受けとめ、跳ね返す。
村正「フハハハ！！！」
何度も何度もかかってくる村正の刃を避けることなく、全て受け止める。
村正「私は妖刀！そんな私を貴方はいつも受け止めてくれた！！」
『…』
村正「最初は素直に貴方が嫌いでした！とても気味が悪かったのです！」
村正との最初の出会いを思い出す。
私は廊下を歩いていた。夕飯の支度を手伝いに厨へ向かっていた。その時、偶然か気まぐれか。
村正「…」
すっと現れた千子村正。その時も月光に照らされ、艶やかな髪を風になびかせ。そしてその顔は今まで見たことのない顔だった。
無表情という表現では表せない。顔は確かに表情はない。けれど感じた感情はとても静かで荒らしいもので。
すれ違って、私は振り返ったがそこにはもう村正はいなかった。
『……』
確実に殺すと感情は言っていた。
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稲森(プロフ) - あららぎさん» コメントありがとうございます！ 私自身も書きながら怖かったりします笑 あららぎさんのように励ましのコメントいただけて活力になってます(n*´ω`*n) これからもよろしくお願いします！ (2020年10月2日 22時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - こ、こわいっ！！のに、面白いから、続きが気になって読んでしまう！！ やっぱりこのお話、最高です。(^∀^b 更新頑張ってください！！これからも応援してます！！ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2020年10月1日 23時) (レス) id: 8a566a89b7 (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» また誤字報告ありがとうございます！ (2020年9月14日 17時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆最新話読ませて頂きました♪その最新話14話にてヒロインの台詞に誤字が一ヶ所御座いましたので^^;御報告を！「喧嘩は〜」の辺りからの台詞にて最後の台詞で誤「勝手」→正「勝って」ですね。それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» 初めましてコメントありがとうございます！ 誤字報告ありがとうございます！助かります…！！ 楽しんでいただけて嬉しいですこれからもよろしくお願いします！ (2020年9月8日 22時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年8月31日 22時
