第四十四話 暗闇の奥 ページ45
『三日月―――』
三日月「これを見ろ」
さえぎられた言葉。けれど三日月が視線で指したところ。床に戸がついていた。
三日月「わずかに風を感じる。きっと下が空洞なのだろう」
『…』
簡単に開いた戸から地下へ続く階段が姿を現した。やはり真っ暗である。
『この下に…』
加州「真っ暗じゃん…」
鶴丸「こういう時のために懐中電灯を持ってきておいて正解だな」
加州「なんで持ってきてるの……」
山姥切「怯えていても仕方ない。行くぞ」
加州「さっきまで俺よりびびってたじゃん！なんで急にそんな勇気みせるの！？」
『……じゃあ加州と三日月はここに残って。加州は政府のほうに蔵を見つけて地下に行くと報告。私と鶴丸、山姥切は一緒に下へ』
鶴丸「わかった」
加州「三日月と一緒は頼りになるけど違う意味で怖いんだけど…」
まあ言いたいことはわかるぞ加州。三日月怖いもんね…色んな意味で！！
『んじゃ行ってきます』
加州「早く見つけて戻ってきてね！」
加州に任せろと言った後、懐中電灯を頼りに階段を降りて行く。
山姥切「…やはり暗いな」
鶴丸「俺の偵察力じゃなあんもわからん」
『こういうのは視野だけじゃ何にもわからないからよく神経を研ぎ澄ましてね』
階段が終わり周りに懐中電灯を照らす。
山姥切「…かなり奥がありそうだな」
鶴丸「…」
『…奥から霊力を僅かだけど感じる』
それが行方不明になった男士なのか。それとも……いや余計なことを考えるのはやめよう。自分で自分をビビらせてどうするんだ…なんだそれ…ただのドMじゃんか……キモイ
『……』
奥へ目指して数分。
山姥切「鶴丸暇だからって大きな声出したりしないだろうな？」
鶴丸「さすがにこんなところでしないぞ。脅かせてしまったら山姥切の心臓が止まるかもしれないからな」
二人が話す声からしてまだ元気なようで安心。
『？』
鶴丸「っとどうした急に止まって」
『いや…何か』
山姥切「…？」
今何か……いた気がする。いや…待ってこの感じ
『走るよ』
二人の手を掴んでさらに奥へ走り出す。
鶴丸「うお！？」
山姥切「なんだ急に！」
『奥にいる。行方不明になった刀たちが』
確信した、いると。けれど早くここから出なければ私たちも…
ふと光の奥に何かが光る。
『あれは』
間違いない次郎太刀の髪飾り。そう認識した瞬間、次郎太刀の姿が見える。そしてその奥には後藤、愛染、獅子王、秋田も。皆倒れ込んでいるが怪我はないようだった。
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稲森(プロフ) - あららぎさん» コメントありがとうございます！ 私自身も書きながら怖かったりします笑 あららぎさんのように励ましのコメントいただけて活力になってます(n*´ω`*n) これからもよろしくお願いします！ (2020年10月2日 22時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - こ、こわいっ！！のに、面白いから、続きが気になって読んでしまう！！ やっぱりこのお話、最高です。(^∀^b 更新頑張ってください！！これからも応援してます！！ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2020年10月1日 23時) (レス) id: 8a566a89b7 (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» また誤字報告ありがとうございます！ (2020年9月14日 17時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆最新話読ませて頂きました♪その最新話14話にてヒロインの台詞に誤字が一ヶ所御座いましたので^^;御報告を！「喧嘩は〜」の辺りからの台詞にて最後の台詞で誤「勝手」→正「勝って」ですね。それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» 初めましてコメントありがとうございます！ 誤字報告ありがとうございます！助かります…！！ 楽しんでいただけて嬉しいですこれからもよろしくお願いします！ (2020年9月8日 22時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年8月31日 22時
