第四話 怪異 ページ5
一期一振は本丸へ帰ろうと引き返していた時
一期「あ、申し訳ございません」
いつもより人通りが多かったせいで通りすがりの審神者にぶつかってしまった。相手も少し頭を下げ謝りそれですんだのですが
一期「あれ…前田は？」
乱「え？」
五虎退「いち兄の横で歩いていたはずでは…？」
一期「ほんの数秒目を離した隙に私の横にいた前田がいなくなっていました。最初ははぐれてしまったのかと思い、探しました。ですが…その日は見つかることなく日が暮れてから本丸へ…」
『もしかしてそのまま行方不明に？』
一期「あ、いえ。次の日の朝、前田は本丸へ帰ってきていました。まるで何事もなかったかのように弟たちの部屋で布団を敷いていつも通りに寝ていたんです」
『それは良かったですね…なら悩みとは…』
更に先ほどよりも明らかに不穏そうな顔をした一期
一期「問題はここからなのです…帰ってきて無事を確認したんですがその日から前田は無表情のままになってしまったのです」
『無表情…？』
一期「前田大丈夫でしたか！？急にいなくなってしまって心配していたのです！一体どこへ…？」
前田「何を言っているのですか？私はいなくなってなんかいませんよ」
一期「え…？」
前田「もういいでしょうか。そろそろ朝食の時間ですので」
そういって前田は一期の手を振り払い支度を黙々と始めた。他の兄妹も男士たちも声を掛けたが
前田「皆さん何を仰ってるのですか？私はいなくなっていませんしいつも通りです」
表情を変えずそう答える前田藤四郎。
一期「行方が分からなくなってからおかしくなってしまって…誰を前にしても何があっても…笑うことも泣くことさえしなくなってしまったのです…っ」
『…まるで心がなくなってしまったみたいですね』
一期「はい……」
……心がない、か
『あの前田くんに一度お会いしても？』
一期「可能だと思います」
『なら今日でも構いませんし明日でも都合がいい日にまたここへ来てください』
一期「あの…急に迷い込んでしまった感じなのですが…どうやって」
『あ、それならこのコードをゲートに入力されればここへ来れます。ですがこのコードは毎回変わるので一度しか使えませんからご注意を。そして貴方以外の者に教えるのは男士だけでお願いします』
そして一期は明日来るという話で去って行った。
三日月「大丈夫か主」
『大丈夫。大体の予想はついてる』
鶯丸「俺もだ」
『これは怪異で間違いない』
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稲森(プロフ) - あららぎさん» コメントありがとうございます！ 私自身も書きながら怖かったりします笑 あららぎさんのように励ましのコメントいただけて活力になってます(n*´ω`*n) これからもよろしくお願いします！ (2020年10月2日 22時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - こ、こわいっ！！のに、面白いから、続きが気になって読んでしまう！！ やっぱりこのお話、最高です。(^∀^b 更新頑張ってください！！これからも応援してます！！ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2020年10月1日 23時) (レス) id: 8a566a89b7 (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» また誤字報告ありがとうございます！ (2020年9月14日 17時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆最新話読ませて頂きました♪その最新話14話にてヒロインの台詞に誤字が一ヶ所御座いましたので^^;御報告を！「喧嘩は〜」の辺りからの台詞にて最後の台詞で誤「勝手」→正「勝って」ですね。それでは次のお話を楽しみにしております(*^^*) (2020年9月13日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
稲森(プロフ) - 華音さん» 初めましてコメントありがとうございます！ 誤字報告ありがとうございます！助かります…！！ 楽しんでいただけて嬉しいですこれからもよろしくお願いします！ (2020年9月8日 22時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年8月31日 22時
