72話 ページ24
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｢ところで話180度変わるんやけどな｣
｢はい｣
沢下条張がわたしの隣に座り、コソコソ話をするように口元に手を当てて手招きをしてきたので、大人しく顔を近づけ耳を傾ける
｢そろそろ雪代縁との馴れ初め聞かせてぇや！｣
｢…？んん！？｣
驚いて顔を離すと、沢下条張は完全なるあざとい "おねだり顔" でこちらを見つめてた
やめろやめろ！あんたもう20後半だろ！
｢せやかて気になるやん〜…。あの雪代縁が3ヶ月間傍に女置いてたって…。普通に考えたらありえへんやん〜…｣
｢…。確かに…｣
言われてみればそうだけども
会話がないままここで2人きりも中々気まずいものがある
別に隠すような事でもないし、雪代さんが若い女の人を殺せないってところだけ伏せて話してみようか…
｢かなり長くなるんですけど、3ヵ月前に大陸の服飾文化を学びに1人で上海に行ったんです｣
｢ふんふん｣
━━━
━
｢…というわけです｣
｢……｣
長い時間をかけて、時折2人で紅茶やお茶菓子をつまみながらこれまでのことを話し終えると、沢下条張は下を向いて片手で顔を覆い、何か悶えている様子だった
｢あの…？｣
｢…やんか……｣
｢え？｣
なんて言ったのか聞き取れなくて、沢下条張の口元に耳を寄せる
｢ごっつキュンキュンするやんか〜〜！！！｣
｢うわぁ！｣
急に大きな声を出されたのでビックリして思わず仰け反る
そんなわたしにお構い無しで、沢下条張は噛み締めるように言葉を続けた
｢死ぬほど…キュンて来たで…。
いやほなけどな！なんや、成人済みの男女が3ヶ月も夜共にして最終日にやっとキスだけかい！小学生か！
奥ゆかしいわ〜焦れったいわ〜…｣
｢なっ…｣
黒星さん以外から貰う、初めての客観的意見だ
なんだか気恥ずかしくて顔が熱くなる
｢特に看病された話はワイまで心臓掴まれたで｣
｢でっ、ですよね！？あれは反則ですよね！？｣
やっぱりときめいちゃうんじゃ〜ん。黒星さんの嘘つき！
｢で、その最後の話に出てきた倭刀っちゅーんは…｣
｢ああ、まだ売ってないですよ｣
｢…どこに置いてあるん？｣
…何故そんなことを…？
不審に思って沢下条張の顔を見ると、今まで以上に興味津々！というような高揚した表情でわたしを見つめていた
｢…秘密です｣
ほんとは神谷道場に預けてあるのだけど、なんだか嫌な予感がしたので黙っておく
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はな - 完結してかも何回も何回も読み直させてもらってます！いつか短編集も読めることを楽しみにしています🥺💗 (10月1日 23時) (
レス) @page49 id: 5a141b2009 (このIDを非表示/違反報告)
武山(プロフ) - ちかさん» ありがとうございます😭‼️雪代縁よ…こうであれ…と欲のままに筆を走らせたのでそう言っていただけてとても嬉しいです😫💖短編集の方も欲望のままに書きなぐりますね🥺💗 (2023年1月27日 12時) (レス) id: ffc85090d4 (このIDを非表示/違反報告)
武山(プロフ) - 酒饅頭さん» うわ〜！嬉しいです！雪代縁を雪代縁っぽく喋らせるのめっちゃ難しいですよね…😂これほんとに雪代縁？となりながら夢主との掛け合いを書いていたのでそう言っていただけて安心しました！😭読んでくださりありがとうございます！ (2023年1月27日 12時) (レス) id: ffc85090d4 (このIDを非表示/違反報告)
武山(プロフ) - ましゅまろぉさん» ありがとうございます！わたしもハマりたての時に探して え！？メリバしかねぇ！！！(卒倒)となり自家発電しました…😂嬉しいお言葉本当にありがたいです😭💗短編も頑張ります🫡💖 (2023年1月27日 12時) (レス) id: ffc85090d4 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて最高でした〜(;_;)(;_;) 武山様が書く雪代縁が大好き過ぎて何度胸が張り裂けそうになったか…短編集まで、書いてくれるのを考えてくれてらっしゃるだけで最高ですありがとうございました。何度も見返して雪代縁を堪能します(^^)/ (2023年1月26日 0時) (レス) @page50 id: d496fe5261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武山 | 作成日時：2021年6月24日 21時
