[雪代縁]放っておけない2

61話 ページ13

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じ、と受け取った雑記帳の表紙を眺めれば、そのまま操さんに突き返した



｢…読めるわけがないじゃないですか、こんな大切なもの……｣




｢…でしょ。だから1番最初に雪代縁に読ますのよ

手遅れになる前に、雪代縁がこれから一生後悔して生きていかないように止めるの。貴方も一緒に来て｣






｢……｣









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雪代さん。


わたしは正直薄情な人間なので、他人がどうなろうとどうだっていいです



人誅だって、どれだけの規模の復讐なのか、どれだけの人々が死ぬのか知らないけれど、雪代さんのしたいようにすればいいと本気で思ってます









…でも、もし雪代さんの知らない真実があったとして





その真実が、巴さんの誰にも語らなかった本心が、雪代さんの行動を否定するものだったら…









正直、知らないままでもいいんじゃないかって思ったりもしました



だって、もし "そう" だったとして、それは雪代さんのこの14年間を全否定することになってしまうから









…でも、それでもやっぱりわたしは、雪代さんが後悔して生きていくのだけは嫌です









だから、ごめんなさい。



雪代さんがこの日記を読むまで、雪代さんの人誅の応援をするのはやめます









もう会わないつもりだったけど、会いに行きます









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覚悟を決めた。きゅ、と唇を固く結べば、操さんが差し出した手を、強く握り返した

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