9話 ページ12
。
「………」
私が云った直後に条野さんは静止した。眉を下げて口を閉ざした。
効果は抜群のようだ。
先刻のような力強かった手も体もピタリと止まったのだ。
これなら、彼も嫌がると思うし、逆に嫌な顔をする条野さんを見て嬉しくなる。
私が嫌だった事を倍返しするなんて気持ちが良い！＿＿＿＿そう、思っていた筈なのに
『……条野さんは私を甘く見ていましたね！私だって仕返しくらい＿』
「…＿＿＿成程。私と接吻をしたいのですね？」
『＿＿＿＿＿＿＿＿ぇ？』
何を云っているんだと思うのも束の間、止まっていた彼がいきなり片手で私の頭を掴み、もう片方の手は私の顔を掴まれた。
いきなりの事で驚きと戸惑いが隠せない。
其れを見てしまった彼は、ニコリと悪魔みたいな表情を見せて、体が震えた。
「貴方は勘違いをされていますね？……＿＿＿＿＿＿私を喜ばせるのが得意なようで。」
『は！？何でそういう解釈になるんです！？』
「…矢張り貴方の脳ミソは屑のようで弄りがいがあります。……接吻、がしたい所望ですね。」
彼との距離はほぼゼロに等しい＿＿
1センチしかない距離で私は必死に足掻こうとするが、足や手で動いてもビクともしない。
他の手段は助けを呼ぶことしか出来ないが、
「＿＿あ、其れと鐵腸さんに助けを呼ぶなんて無駄ですよ。」
『…………え、なんで其れを＿＿』
「心音で判ります。彼は今任務中で居ませんし、此処の周りは静かなので叫んだところで来る人は居ません。………………おや、かなり焦っていますね^^」
条野さんは確実に私を弄んでいる。
まるで使い回しの玩具のように、愉しく＿＿
このままだと本当に唇を重ねてしまいそうだから、何か避けられることがあれば、、
『……＿＿＿＿条野さんは如何して私にだけ集中的に意地悪をしてくるんですか？』
彼だから無理だと思うけど、話を伸ばすしか方法は無かった。
顔が間近で心臓の心拍音が五月蝿い。
緊張と同時にドキドキと音が鳴る。
条野さんの所為で、顔が真っ赤になっているのは仕方がないのに、
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雨と雫(プロフ) - まじですかどうしよう←いや本ッ当イラストうまいですね！？どうやったらそんな絵がうまくて文才になれるんですか…？ひやつさん大好きです💕！ (6月22日 19時) (
レス) id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 雨と雫さん» そのコメント嬉しすぎて逆に目ん玉飛び出しました🤭✨イラストも見て頂き、ありがとうございます！ (6月21日 22時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
雨と雫(プロフ) - あぁあ、、、面白すぎて目が飛び出るかと思いました！！←ひやつさん絵もうまいし文才だし完璧じゃないですか、、、更新頑張ってください！ (6月18日 13時) (レス) @page15 id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 醤油ラテさん» コメありがとうございます！更新頑張りますね！✨ (6月7日 13時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
醤油ラテ - めっちゃ面白いです！！早く続きがみたいです……😌🎀 (急かしてるようにみえたらすいません…) (6月3日 8時) (レス) @page14 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひやつ | 作成日時：2023年3月25日 21時
