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「作戦は遂行しました、………はい。現状はボスと云われる人物に尋問しましたので拠点は其方で間違いないかと。」
『……』
条野さんは猟犬の誰かに報告連絡をしているところ。
あれから、私達は別の場所に移動し、ボス達を逮捕。そして条野さんの怖い尋問が終わり、私はただ犯罪者達の絶望した顔を見るしか無かった。
そして数十分が経つ頃。
「_____さん、________Aさん!」
『……っ!はいい!!!!』
ボーッと空を眺めていたら、後ろから条野さんに名前を呼ばれ、驚く。
其れを見た条野さんはため息をついた。
「はぁ、貴方、私が居なかったら如何なると思います?矢張り、私のお仕置が必要でした?^^」
いつもと変わらずに目が笑っていない。
そりゃあ、そうだ。私がミスをしなければ、もう少し楽に任務が追われたはず。
…条野さんタダでさえ忙しいのに余計に迷惑掛けちゃったな。と改めて心の中で反省する。
『申し訳ありません、条野さん。私のミスなので煮るなり焼くなりして下さい。』
条野さんの前で頭を下げる。
正直、何を云われるのか怖かった。直ぐに捕まって良かったが、もし少しでも遅れていたら______
「__________……………Aさん、顔を上げてください。悪いのは私なんですから。」
『…………………は?』
思いがけない言葉で、ゆっくりと目を開ける。
今、なんて___?
「だから!……………はぁ、Aさんに傷が付いてしまいましたね。腕見せて下さい。」
『え!?条野さんさっきの言葉、もう1回…』
「おや、結構血が出ていますね?」
『っい、!痛い痛い……!!条野さん!!腕引っ張らないで下さい!ちぎれます!!』
何故か思い切り怪我で隠していた腕を条野さんは引っ張り、怪我をまじまじと見る。
思いの外痛くて泣きそう…
「…これくらいなら後遺症など無いですね。……これ以上私の耳に五月蝿い声を上げるなら跡付けましょうか??」
『条野さんの意地悪………!!!』
先刻、彼が云った言葉は私に対しての謝罪だろうか。条野さんが初めて私に悲しそうな表情をするのが一瞬見えたが、気の所為だろうか…。
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雨と雫(プロフ) - 最高です!というかひたすら夢主ちゃんが可愛い←私個人的にひやつさんのかく夢小説が大好きです!!更新頑張ってください! (6月21日 19時) (レス) id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - FLOWERさん» わわ!本当ですか!?😭好きになって貰えて嬉しいです!✨更新も頑張りますね! (6月21日 0時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
FLOWER(プロフ) - コメント失礼します!文ストを知った当初、条野さんは推しではありませんでしたが、こちらを見てドキがムネムネですほんとにたまらんです…推しになりましたありがとうございます…更新応援しております!頑張ってください! (6月12日 2時) (レス) @page23 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 天然石さん» 更新遅くなってしまい、申し訳ないです…泣(土下座)少しずつ更新していきますね…! (6月4日 19時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - ひなのさん» コメントありがとうございます!!今後の展開をお楽しみに…っ!☆ (6月4日 19時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひやつ | 作成日時:2023年3月3日 21時