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ガヤガヤと騒ぐ街中に、私はポツンと1人で立っていた。
仕事が退勤時間より少し遅れて、ようやく終わり、先輩がお店を予約するために先に退勤していった為、彼を待っている。
本当に仕事が出来なさすぎて申し訳無いと改めて思いながら、彼を待つ。
私の身の回りにはカップルが多かった。
何でだろう、と思ったら近くの店にカップル限定のケーキが貰えるらしい。
私には縁遠いことで涙目になる。
__条野さんも今頃好きな人と買いに来てるのかな、なんてマイナスの事を思ってしまう。
コツコツと私の方へ近付いてくる音が聞こえ、無意識に音のする方向へ見ると、そこには先輩では無く
『__条野さん!?』
「…Aさん久しぶりですね。」
タイミングが善いのか悪いのか判らないが、隊服を来ている条野採菊さんが居たのだ。
『何故此処に?』
「……今、任務の調査でここら辺を歩き回っていた処です。人が大勢居るお陰で大変疲れます。」
『あはは…!条野さん人が多いところ苦手ですよね!』
「貴方、笑う行為で喧嘩売ってます?」
彼の疲れてそうな表情は普段あまり見掛けないので、思わず笑ってしまった。
『_______ぁ。』
「…?」
……そう云えば、あれ以来気まずいままだと思っていたが、全然そんな事は無かった。
条野さんと普通に話せている。
彼も普通に話してくれている。
私が変に意識していたせいで、本当は全然彼には興味が無いと思った。
「逆にAさんは此処に用がおありなんです?」
『ええ!今日、先輩と___「あ!南條さーーん!」
………来ました!』
すると、近くから走ってきた先輩が丁度タイミング良く現れた。
__本当は条野さんともっと話したかったが、優先順位はある。
『先輩!お待たせしてしてすみません。……条野さん、私達これからご飯食べに行くので失礼しますね…!』
「………あっ、条野さんお疲れ様です!」
「………………は?」
彼は条野さんに軽く挨拶をして、私と店に向かおうとした直後__
腕を少し引っ張られ、後ろを振り向くと、腕を掴んだ相手は紛れもなく条野さんだった。
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雨と雫(プロフ) - 最高です!というかひたすら夢主ちゃんが可愛い←私個人的にひやつさんのかく夢小説が大好きです!!更新頑張ってください! (6月21日 19時) (レス) id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - FLOWERさん» わわ!本当ですか!?😭好きになって貰えて嬉しいです!✨更新も頑張りますね! (6月21日 0時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
FLOWER(プロフ) - コメント失礼します!文ストを知った当初、条野さんは推しではありませんでしたが、こちらを見てドキがムネムネですほんとにたまらんです…推しになりましたありがとうございます…更新応援しております!頑張ってください! (6月12日 2時) (レス) @page23 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 天然石さん» 更新遅くなってしまい、申し訳ないです…泣(土下座)少しずつ更新していきますね…! (6月4日 19時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - ひなのさん» コメントありがとうございます!!今後の展開をお楽しみに…っ!☆ (6月4日 19時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひやつ | 作成日時:2023年3月3日 21時