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マンションに帰ったのは午前の0時半。まだ部屋の電気が付いている。
「A、起きているのか 」
靴を脱ぎ、そう問いかけてみるも何も帰ってこない。……テレビの音が聞こえる。やはりまだ起きているのか?
ドアを開けた。テレビの前のソファにAの頭が見える。
「戻ったぞ、A 」
背もたれに後ろから体重をかけて顔を見ると、心地よさそうな顔で眠っていた。
「……存外、八つ当たりする気も失せるものだな 」
する気は無いのだが。
にしても、夫婦になるとはいえ半分脅したような相手の家でよく眠れるものだ。何かされるなど考えなかったのか?
……いや、寝ろと言ったのは俺だったな。
少し考え、Aを抱き上げてベッドまで運んだ。途中、俺の体に頭を擦り付けてきた時に愛しすぎて落とすかと思った。これが尊いということか……。
Side:A
朝起きると普通にベッドの上で、三日月さんの隣に寝ていた。パジャマを荒らされた形跡もないし、どこも痛いところも、湿っているところもない。
「……いつ寝たんだっけなぁ…… 」
別に三日月さんの帰りを待ってたわけじゃない。寝てる間に何かされたら困るから、自衛のために起きていたんだ。
もぞ、とベッドから降りようとすると、腰のあたりに抱き着かれた。
「……起きたか…… 」
「……おはようございます、三日月さん。手放してくれますか?」
「まだ6時だ。寝ろ 」
「嫌ですよ……って、寝てるし…… 」
朝ごはん作りに行きたいんだけどなぁ……。お腹もすいたし。
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あきんど(プロフ) - 竜菜さん» ええ、おめでとうございます! 鏡の件は多分大丈夫ですd('∀'*)また更新しますね! (2017年1月7日 1時) (レス) id: a0788f841d (このIDを非表示/違反報告)
竜菜 - く、国行さぁあん!カッコイイよ!三日月さんがわってしまったガラスは……権力でなんとかなるでしょう(震え声)かなり遅いですがあけましておめでとうございます!更新頑張ってください! (2017年1月5日 23時) (レス) id: b7f7ed3109 (このIDを非表示/違反報告)
あきんど(プロフ) - 竜菜さん» 残念!青江じゃありませんでした!ありがとうございます! (2016年12月18日 0時) (レス) id: a0788f841d (このIDを非表示/違反報告)
竜菜 - のっぽ……にっかりか…?とても面白いです!更新頑張ってください! (2016年12月17日 20時) (レス) id: b7f7ed3109 (このIDを非表示/違反報告)
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