借金のカタに結婚 #とは

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昼食を食べ終わって、また移動。ブライダルの相談をしてから、付いた先は田舎では全く見ないショッピングモール。イ○ンとかじゃない。

「……なんか、三日月さん場違い感無いですか？」
「あるだろうな。普段は私服で出向くから、気にするな 」

はっはっは、と笑って、私の手を引いた。何買うんだろ……。

＋

「……あの、三日月さん。本当ついてこなくていいですから。お金だけください 」
「ううむ……」
「あの、本当…… 」
「ううむ……」

適当に私の服と靴、それから家具も買った。そのあと、下着も見ないとということで三日月さんが付いてくる。ゲーセンでもどこでもいいからどっか行っててほしい。

「……三日月さん、本当恥ずかしいんでお願いします 」
「ほぼ毎日見ることになると言うのに…… 」
「ちょっと待って今なんて言ったんですか 」
「ほぼ毎日見ることになると言うのにと 」

うわ、この人絶対婚前交渉とかやるつもりだ。無理。まだ処女でいたい。

「とりあえず買ってくるんで、お金だけください。お釣りは返します 」
「もっと可愛く 」
「言いませんよ 」

ぶー、とぶーたれた顔をした。

「わかった。俺も買うものができた。買ってこい 」

そう言い、機嫌が悪そうにピン札の一万円を渡された。……言うほど怒ってないといいけど。

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