無機物 96 ページ6
突然、ちぎれた右腕を白い布で覆い隠したヒソカ。
多分、あいつはここで能力を使う。
そう判断した私は、凝を使って見てみた。
ヒソカ「僕の予知能力をお見せしよう♠」
すると、突然上に向かって腕を放り投げた。
他の観客には腕がトランプに変わったように見えるだろう。
ヒソカ「ではまず、１から１３のカード。この中から好きな数字を選んで頭に思い浮かべて」
突然始まったヒソカの奇術に、戸惑いながらも皆言う通りに計算し始めた。
私も凝を解かない程度に頭を働かせてやってみた。
ヒソカ「僕には予めその答えがわかっている♥」
そう言うと、ヒソカは自分の傷口に左手を突っ込んだ。
ありえない光景に、悲鳴をあげて目を覆う者もいれば、驚いたまま動けない者もいる。
今私に見えているあいつの糸の数は１５本。
１３枚のカード、そして上に放り投げられた右腕と落ちた布。
それぞれを後の準備として繋げたんだろう。
そして、ヒソカが右腕から手を出すと、そこには１枚のカードが挟まっていた。
ヒソカ「その数字は、１だ」
「へぇ」
案外普通のマジックもするもんだと思い見ていると、１３本の糸は、ヒソカの手からカードへ
移っているのに気がついた。
ヒソカ「記念にあげる♠」
そう言って投げたカードは、カストロに叩き落とされた。
カストロ「ゲスめ。二度とふざけた真似ができぬよう、左腕も削ぎ落としてやる」
叩き落とした時、私には１３本の糸がそれぞれ違う箇所へと張り付いたのが見えた。
スペードの１のカードには、もう何も残っていない。
と、その時、カストロの顎にもう１本の糸が張り付いたのが見えた。
糸を辿ると、突き出されたヒソカの左腕に行き着いた。
ヒソカ「だからあげるって♠」
そう言うと、ダブルの方がヒソカに向かって走っていく。
そして、左腕が飛んだ。
だが、何かに気付いたのか、ダブルはその場で消えた。
ヒソカ「やはりダブルの方が攻撃してきたか、本体で来たらカウンターを仕掛けようと思ったのに
こっちで♥」
そう言って出されたのは、さっきちぎれたはずのヒソカの右腕だった。
ハッとして見れみれば、もう落ちた布と、上にあった腕がなくなっていた。
あの糸の他にも、何か能力があるのか。
ヒソカ「タネがわからないから驚く。手品の基本だよ♠」
そして、ヒソカはカストロを煽り始めた。
カストロの能力のタネはもうわかったと・・・
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サダソ好き - サダソ死んじゃうんだ…!?（新しいッ/失笑）🤣 (11月4日 4時) (
レス) @page17 id: a8d7b99445 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゥ(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2015年3月7日 20時) (レス) id: fa86efad4c (このIDを非表示/違反報告)
アクア - 面白かったです更新頑張ってください (2015年3月7日 17時) (レス) id: 2a7f5290d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゥ(プロフ) - ピカチュウ!!さん» そこらへんは自分でもどうしようか迷っているところなんですが← 一応考えてはあるのでこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2015年2月11日 21時) (レス) id: 2952b56775 (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ!!(プロフ) - とても面白かったです。ミルキと片割れじゃないのが気になります。容姿はシルバ寄りだから母親が違うとか？(´`) (2015年2月11日 1時) (レス) id: b4f1c47765 (このIDを非表示/違反報告)
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