無機物 116 ページ26
午後3時。1時間も前から観客席は満員で、ほぼ1席も空いていなかった。
実況「さぁ今回のメインイベント!!ヒソカ選手対A選手の試合です!!!」
実況の声と共に、観客の悲鳴とも言える声がこっちにまで届いてくる。
リングへ続く道を歩いている私に、様々な声が飛んできていた。
実況「まずはA選手が登場しましたぁ!!今までの成績はなんと!9勝0敗!!
相手は必ずKO負けしてしまうという恐ろしい少女なのです!!!!」
リングにあがると、向こうからも歩いてくる人影が見えた。
実況「さあ!!とうとうヒソカ選手が出てきましたぁ!!成績は8勝3敗!!
しかし3敗は全て期限切れか試合放棄によるもので、リングに立てば未だ負けなしの奇術師!!
どちらも無敗の選手同士の戦いです!!一体どうなるのかぁ!!!?」
実況のテンションもこれ以上ないほど上がっていて、明日には声が枯れるんじゃないかと
思ってしまうほどだった。
ヒソカ「よろしく♥♥」
「よろしくしたくない」
そう言うと、ヒソカは小さく笑った。
実況「えー、今入った報告によりますと、この試合、ヒソカ選手からの申し込みによるものと
判明致しました!ヒソカ選手が試合を申し込むほど、A選手は強いのでしょうか!!?」
「・・・変な噂が流れてるんだけど」
ヒソカ「んー、それよりその仮面、僕の前でくらい外してくれないかな?♠」
「試合の時は必ずすると決めた」
そう返すと、よくわからない表情で私を見た。
審判「ポイント&ノックアウト制。時間無制限。始めっ!!」
審判の声とともに、私とヒソカは同時に後ろへ飛び退いた。
実況「さぁ始まりました!!無敗の王と女王の戦いです!!」
変な例えをするな・・・。
実況へそんなこと思いながら、私は3本の針を指に挟んで構えた。
実況「出ましたぁ!!A選手のあの針に刺されて無事に生き延びた選手は未だにいません!」
ヒソカ「それ、僕にも効くのかな?」
「気休めにはなる」
そう返すと、私は凝を行った。
こいつのオーラに捕まるわけにはいかない。
ヒソカ「くくっ♠君から来ないのかい?♥」
「来るならお前が来い」
そう言うと、ヒソカは気持ち悪い笑みを浮かべて、歩き出した。
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サダソ好き - サダソ死んじゃうんだ…!?(新しいッ/失笑)🤣 (11月4日 4時) (レス) @page17 id: a8d7b99445 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゥ(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます!頑張ります! (2015年3月7日 20時) (レス) id: fa86efad4c (このIDを非表示/違反報告)
アクア - 面白かったです更新頑張ってください (2015年3月7日 17時) (レス) id: 2a7f5290d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゥ(プロフ) - ピカチュウ!!さん» そこらへんは自分でもどうしようか迷っているところなんですが← 一応考えてはあるのでこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2015年2月11日 21時) (レス) id: 2952b56775 (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ!!(プロフ) - とても面白かったです。ミルキと片割れじゃないのが気になります。容姿はシルバ寄りだから母親が違うとか?(´`) (2015年2月11日 1時) (レス) id: b4f1c47765 (このIDを非表示/違反報告)
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