【Hunter×Hunter】無機物少女の見た世界 3

無機物　113 ページ23

―キルアside―

夜、ウイングさんのホテルに来た俺達は、いよいよ最終段階の念を学んでいた。

ウイング「いよいよ発の修行に入ります。発をマスターすれば念の基礎は全て修めた事になります

後は創意工夫を持って、独自の念を構築していくだけです」

ゴン+キルア+ズシ｢｢｢オス！｣｣｣

ウイング「発とは、オーラを自在に操る技術、つまり念能力の集大成です。

そして、それは６つのタイプに分かれます」


もののもつ働きや力を強くする『強化系』

オーラを飛ばす『放出系』

物質や生物を操る『操作系』

オーラを物質化する『具現化系』

オーラの性質を変える『変化形』

そして、他に類の無い特殊なオーラ『特質系』


この説明を聞いて、俺は試合観戦の時の姉さんの言葉を思い出していた。

キルア「そうか。姉さんが言ってたのはこのことか」

「だからウイングに聞けって言った」

後ろにいた姉さんは、淡々とそう答えた。

なんか、いつもより素っ気ねえな。

そう思いながら顔を前に戻すと、ウイングさんがこう言っていた。

ウイング「大事なのは、自分に合った念を見つけること」

ゴン「自分に合った？」

ウイング「念能力は２つの個性。主に２つの才能と深く繋がっています」

そう言ってウイングさんが説明したのは、以下の２つの才能だった。

『生まれ持った才能』と『生活の中で磨かれた才能』。

生活の中で磨かれた才能ならハッキリわかるけど、生まれ持った才能なんて思いつかねえな。

姉さんの生まれ持った才能なら、なんとなくわかる気もするけど・・・

ウイング「念能力は、その２つの才能によって６つの性質にわかれます。

稀に、特質系に変わることもありますが・・・」

そう言って、ウイングさんはチラッと後ろの姉さんを見た。

振り向くと、無表情で暇つぶしをしている姉さんが目に入る。

ってか、この糸いつ出したんだよ。

ウイング「念能力の相性を示す六性図です。隣り合うものほど覚えやすく、

遠いものほど覚えにくい。実際に見た能力で説明しましょうか」

ヒソカの念は、オーラをゴム状に変える変化系。

ギドは自信の回転力と駒を強化しているから強化系。しかし、手元から離れた駒を操るのには

操作系の能力が必要なため、相性が悪くいまいちだった。

キルア「姉さんの言ってた通りだ・・・」

ウイング「Aさん、ちょいちょい修行を先回りさせようとしないでください」

姉さんの手の中で、糸が星を表していた。

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