俺、面倒くさいから恋愛はしません 3

ヒョンに隠し事？ ページ16

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「ヒョン、Aちゃんと会ったんですか？」



「ああ、さっき。Aちゃん、仕事でしか会った事のない俺にも分かるほど傷付いてたぞ」



「…………はい。」






飲み物取りに行ってきますね、って横にいたホソガがジミナを連れて部屋から出た。







「ヤー、ユンギヤ。お前彼女居たんだな？」



「…ッヘ？」



さっきまでの声色とはまるで違うジニヒョンの言葉につい、自分でも聞いた事がない声が出た。






……俺に、彼女？





「ヒョン………なんの話で」

「ヒョンにも言ってくれないなんてな？まさかユンギヤがそんな奴だとは思わなかったよ」




ハァ、ヒョン傷ついた、って口を尖らせてる。


いや、いやいや、ヒョン、俺ついて行けてないですけど。






「彼女………って？」


「アッレー？違ったの？おかしいなあ、Aちゃんがそう言ってたのに」

「………は？」






Aちゃんが？なんで？



俺に女がいるって？


この女嫌いの俺に？





「…………ここから先は俺が首を突っ込む段階じゃない。ヤー、ここまで導いてやったんだからヒョンに感謝しろよ！」




ほら、ヒョンありがとうございますって言ってみ！ほら！って戯けて言うヒョンにただ鸚鵡返しをする様に掠れた声でヒョン、ありがとうございます、と答えたら満足そうにヒョンは部屋を出た。







「彼女…………ってなんの話だ？」





そう一人で呟いた途端、フラッシュバックするあの女の姿。







…………イ・ユリだ。







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