五十漆 ページ8
時計は日付を跨ごうとしている
ニャンコ先生と鴉は屋根の上で見張り、
Aと安倍は交互に仮眠を取ると言う話になり、安倍が先に眠っていた
安倍の寝息を確認しAはゆっくり近寄った
『彼より私の方が美味しいよ…こっちへおいで…』
小さく呟き呪いを受けた腕に舌を這わせる
半分ほど這わせた所で体制が崩れ押し倒される
安倍によって
安倍「な!何してんだよ//
……お前…俺から呪いを奪って自分を犠牲にしようとしたな!」
『元々私を追ってきた妖だよ。晴齋が危険な目にあう必要なんてない』
安倍「それは俺のセリフだ!
というか、呪いを移し替える方法なんてあったのか!?」
安倍の言葉にAはそっぽを向く
苛立った表情の安倍は握っているAの腕に力を強めた
小さく痛いと溢すが再び口を紡ぐ、その態度に安倍の目の鋭さが増した
安倍「言わねぇなら無理矢理にでも言わせるまでだぞ。いいのか…」
握っているAの腕を頭の上に置き、安倍は片腕で拘束する
空いた方の手でAの顎を持ち自分の方に向けた
安倍「(細い腕だな折れちまいそうだ)…今言えば手加減してやれるぞ。」
Aは無表情のまま頑なに口を閉ざした
安倍「……無言はYESと解釈していいんだな…」
Aは叩かれると思い目を強く瞑る
しかし、衝撃は一向に来ない
チラリと安倍を見ようと目を開ければ
目の前は安倍の顔があり、唇には暖かさを感じた
自分に何をされているのか認識するのには時間がかかり
数秒固まると息苦しさで今の状況を飲み込んだ
『(キス…されて)んふ……ふぁ…く…るしぃ//』
顔から全身に熱が広がるのを感じ、逃れようと腕や足に力を入れるが完全に抑え込まれておりビクとも動かない
酸素を求めて口を開ければ、それすら許さないと言わんばかりの噛み付くような口づけにキャパオーバーを起こしたAは、ただひたすらその行為を受けるしかできなかった
『や…もう、キツ…はる…///』
安倍「答える気になったか?」
『………それは、その…』
安倍「ほう、もっと濃厚なのがご所望な様で『言います!イワセテイタダキマス!モウムリデス///』よし話せ」
観念したAは深いため息をつき話し始めた
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです!凄く好きです!凄く面白いし応援してます!更新待ってます! (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月29日 7時