五十伍 ページ6
鴉「お主がレイコの孫だな。生意気な顔が瓜二つだのぅ、それに力も強い
あれ程の強い妖を殴れるとは…
レイコは元気か？」
『……言いにくいんですがレイコさんは既に他界しています。もし、名前を返して欲しいなら私が…
鴉「…そうか、ヤツは死んだのか…」…はい』
鴉「人の命とはなんと短いのだ」
目から大粒の涙を流す鴉
Aはそっと持っていたハンカチを差し出した
『レイコさんの為に泣いて下さってありがとうございます。失礼ですがとりあえず場所を移しましょう。さっきの奴が戻って来るかもしれない』
鴉「それはありませんよ。ヤツは主殿に印をつけました。その印は主殿の力を吸い取り居場所を本体に伝える為の術。すぐすぐには食いに来たりせんでしょう
仕掛けて来るとしたら……」
＿＿＿＿＿
芦屋「だから俺も泊まって、Aと一緒に安倍さんを守りますって！！」
安倍「威光もまともに使えないポンコツに何ができるんだよ！俺の代わりに餌になるか！？」
芦屋「嫌です！食べられたくありません！」
今にも取っ組み合いが始まろうとしている二人を遠目で見ているA、ニャンコ先生、鴉
あの後Aに家に連れてこられたら藤原夫妻は一泊不在であった事を思い出し、先程の妖の呪いを解く為作戦会議を開いた矢先喧嘩が始まってしまった
先生「まぁ確かに芦屋は足手纏いにしかならんだろうな」
芦屋「！！」
『ちょっと先生！』
先生「考えても見ろ、完全体じゃないくせに威光の使える安倍に術をかけられたのだ。相当な力を持っておるのだろう。現に安倍は威光で呪いを解けぬしな。芦屋が居れば共倒れは目に見えておる」
ニャンコ先生の言葉に芦屋は反論できなかった
安倍「……。それなら俺が二、三日モノノケ庵からでなければ 先生「そんな事をすればこの阿呆が速攻その妖を探しに行くぞ」
『(ギクッΣ)』
安倍/芦屋「「あー確かに」」
先生「大人しく奴が現れるのを待つしかない。Aだけならまだしも、腰巾着の芦屋まで守るのは私でも無理がある
ここは引け芦屋」
芦屋「……………わ、わかりました。
でも絶対約束して下さい！生きて帰ってきて下さいよ！Aも！」
安倍「…あ゛？当たり前だろ？
借金を返してもらうまで死んだりしねーから」
『私も晴齋を守ってみせるよ！』
安倍「ほぉ？それは頼もしい限りで」
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (
レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シェリー | 作成日時：2018年8月29日 7時
