九十陸 ページ47
イルside
それから話は早く、Aと安倍は色んな人間に話をしてすぐにネックレスは戻ってきた
イル「ありがとう！」
安倍「イル殿、単刀直入に聞きます。隠世へ行く気はないですか？」
イル「かく…りよ？」
安倍「妖怪しか居ない所です。ここに居ては力は不安定になり、病気にかかる可能性もあります。しかし、隠世は治安も良く住みやすいと思います。どうでしょうか？」
安倍の言葉に不安そうに目が泳ぐ
そんなイルの頭をポンと優しく撫でるA
『一人ぼっちで寂しかったでしょう？もう大丈夫だよ。向こうには妖怪がいるし、友達だって作れるよ』
ーー突然母さまが居なくなって悲しかった
一人ぼっちは寂しかった
夜が怖かった
僕を見れない人間が嫌いだったーー
イル「…もう、あんな思いはしなくていいの？」
泣き出すイルをAは優しく抱きしめる
一人の辛さを知っているからAからも自然と涙が流れてきた
『よく…頑張ったね』
Aに抱きつき嗚咽混じりに大泣きをするイル
二人を抱き込むように安倍はそっと腕の中に寄せた
涙が落ち着き安倍が扉を開く
安倍「この道をまっすぐ進めば隠世の街です。一人でも行けますか？」
イル「大丈夫だよ！ありがとう！A！晴齋！」
ありがとうと大きく手を振り道を進んでいくイル
パタンと扉が閉まると安倍の背中にAがもたれかかった
安倍「……記憶が見えたのか」
『…少しだけ。でも、元気に行ってくれてよかったありがとう』
安倍「…礼を言うのは俺の方なんだがな。さて、依頼も終わったし行くか」
安倍の言葉にAはキョトンと首を傾げる
安倍「せっかく遊園地に居るんだぞ！報酬は1日フリーパスだ。制覇するぞ」
Aの腕を取り歩き出す
いつになく嬉しそうな表情の安倍にAも自然と笑顔になる
『…初めてだからお手柔らかにお願いします』
安倍「……それ、使う意味違うだろ///[ボソ」
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (
レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シェリー | 作成日時：2018年8月29日 7時
