九十壱 ページ42
『…これからどうするんですか?』
藍「そうですね、もう少し現世に残りたいと思ってきましたよ
貴方の行く先を見届けたい
A殿、私の名を貰ってはくれぬだろうか」
そこの言葉に一同は驚きの声を上げる
『な!名前を返すために私は今頑張ってるのに名前を貰ったら意味ないじゃん!』
藍「しかし、私は常に貴方の側に居れるわけではないんです。お困りの時助けを呼べないでしょう」
しどろもどろしながら藍の話を受け入れようとしないAに芦屋は口を挟んだ
芦屋「なら、前みたいにAと一緒に住んじゃえばいいんじゃないですか?」
安倍「はぁ!!?」
先生「私は反対だぞ!だいたい用心棒は私一人で充分だ!」
『用心棒らしい事してないじゃん!あーならこういうのはどうかな?』
チリーン
<おかえりイツキ、ハナエ、モジャ、A!それから…
どちら様?>
モノノケ庵へと入って来た三人に出迎えの文字を掛け軸に写す
しかし、後ろには見たことのない人がいてハテナマークを浮かべていた
安倍「前依頼にきた鴉こと、藍殿だ
術が解けて本来の姿に戻った」
モノノケ庵に状況を説明する安倍は不機嫌な表情だった
<分かったわ。でも、何でイツキが機嫌悪いのかわからないんだけど?>
芦屋「あーそれは藍さんは結局隠世には行かずに八ツ原に住むことになったからだよ
Aが勝手に決めて拗ねちゃって」
安倍「拗ねてねぇよ!」
ツッコミと共に蹴りをお見舞いする安倍
二人の喧嘩が勃発したのは言うまでもなかった
『はいはい、喧嘩おしまい
晴齋、私の部屋開いてくれる?ヒノエや三篠達に紹介したいから早く帰りたいんだけど』
あぁ゛?っとヤンキーの様な顔と声でAを睨む
しかし慣れた様にAは溜息を吐き、安倍の頭を撫でてお願いと言うと一同固まる
<Aの勝ちね>
赤くなった顔を手で隠し深い溜息を吐くと扉を開けるように指示をする
見慣れた障子を開きA達はまたねっといい帰っていった
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです!凄く好きです!凄く面白いし応援してます!更新待ってます! (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月29日 7時