七十壱 ページ22
無事に写真を撮り終えると衣装から着替える
Aの衣装のニーハイソックスは部員の持ち物であり、買ったばかりだからと安値で買い取った
Aは心の中でニーハイを履く日が来る事はないと思っていたが多軌に折角ならニーハイに合う服を買おうと言われた
『や、流石にそれは…//』
多軌「えーせっかく部員さんくれたのに使わないつもり？大丈夫！スカート嫌ならズボンにすればいいんだよ」
有無を言わさない多軌にAは渋々了解した
廊下を歩いていると複数の女子生徒から写真を頼まれている安倍
演劇部でも、その光景は見られAはボーッっと見つめた
『(晴齋ってやっぱりモテるんだな。顔整ってるし、優しいし……私なんかとは不釣合い…)』
チクリと痛む胸を抑え後ろに数歩下がるとニャンコ先生にぶつかった
『わ！ごめん先生』
いつもより目線の高く、人間の姿をしている先生に謝罪をすると、すぐに顔を晒す
何も言わずに傍観していた先生はAの肩に腕を回した
先生「なんだ、お前からフった癖に他の女が側に居たら不服なのか？」
『違！ 先生「違わんさ。お前は自分の為に安倍を拒絶した癖に、その感情を切り離す事が出来んのだ」…や！…やめてくれ先生』
大声を上げ先生の手を振り払う。焦燥と怒りの入り混じった複雑な顔を浮かべるA。
その大声にそこに居た全員が驚愕した表情でAを見た
『！…ごめん。何でもない』
その場から逃げるようにスタスタと歩き出すAを慌てて多軌が追う
先生「自分の感情から逃げても解決などせん」
無表情の先生は小さく呟く
その呟きは安倍の耳にしっかり聴こえていた
多軌「まって！Aちゃん！！」
Aの手を掴み歩くのを制止させる
俯いていた顔を覗き込めば目に涙を溜めていた
多軌「Aちゃ…『大丈夫、目にゴミが入っただけだよ。楽しい雰囲気を壊してごめん』……」
多軌は困惑した表情から一変し怒った表情になり、Aの手を引いて歩みを進めた
『ちょ！多軌？どこ行くの！！』
Aの言葉に返事をせず校庭に出るとベンチに座らせた
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (
レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シェリー | 作成日時：2018年8月29日 7時
