六十 ページ11
デロンっという効果音と共に再び獣の姿に化ける先生
先生「さっさと帰って寝るぞ。私は疲れた」
それだけいい、安倍を口に咥える
どうやら運んでくれる様だ
お礼を言い鴉を肩に乗せ、先生の背に乗ると動き出す
『ありがとう先生』
小さく呟いた言葉はしっかりと先生の耳にも聞こえていたが返事はなかった
______
チュンチュンと言う鳥の囀りで目を覚ました安倍
そこには見慣れぬ天井があった
額には緩くなっているタオル
昨日の記憶がないことからあの後倒れたのだろう
すると、耳元から規則正しい寝息が聞こえる
隣を見るとAの顔がドアップだった
安倍「(◎△!*♩★///!)」←言葉にならない
安倍は今の状態に理解が追いつかない
よくよく見ると一つの布団に二人寝ており、(Aはほぼ畳)自分の胸の上にAの手がおいてあり、服を握られていたためシワを作っている
Aの白い肌に長い睫毛、うっすら開いたピンク色の唇、何よりあどけない寝顔
安倍「(ちょ!これはくる!!ヤバイ!///)」
一瞬にして安倍の理性を侵していく
安倍は少し体勢を変えAの方を向く
眠っている本人は身動ぎ一つなく深い眠りについている様だ
そっと頬に手を添えると、安倍の手に頬を擦り寄せる
その動作が可愛くて、愛おしくて、安倍は体を少し起こし指の腹でAの唇に触れる
フニフニと柔らかな唇を堪能すると顔を近づけた
先生「元気になった様だな、安倍の小僧」
ぬんっとAの後ろから顔を出すニャンコ先生
安倍は瞬時に体を引いた
安倍「な!いつから」
先生「お前が声にならぬ悲鳴を上げた辺りからだ
お前らはそういう中だったのか?」
安倍「いや、これは…その…」
いつもの安倍からは見られない慌てっぷり
相当恥ずかしかったのだろう
未だにしどろもどろしている
先生「まぁ良い、それで身体は何ともないのか?」
安倍「あぁ、おかげさまで」
そうかと言うと先生は窓に飛び移った
先生「昼過ぎには塔子たちも帰ってくる
それまでには帰れよ」
それだけ伝え先生は外に出て行った
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです!凄く好きです!凄く面白いし応援してます!更新待ってます! (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月29日 7時