五十 ページ1
安倍の突然の告白にAは思考回路がショートした
『私も好きだよ？安倍「likeじゃねぇLoveの方だLove！。英語わかるか？」
無駄にいい発音でLoveだと言う安倍にますます思考が絡まる
『…いつから？私のどこを？』
Aの問いに安倍は目を細め優しく微笑むと、腕を組み窓の近くにもたれ掛かる
金色の髪が月明かりを浴び美しく光る
その様は艶やかで色っぽい
安倍「さぁ…きっと出会った時からかもな。目が離せねぇ危なっかしい奴で、優しく真っ直ぐでお人好しで、自分のことは二の次で……儚くて美しい…そう思ったら、自覚しちまったから…気がついたらAを好きになっていた」
窓際からAの前に来るとAの頬に手を添える安倍
安倍「好きです、俺と付き合って下さい」
真剣な表情で見つめる安倍にAは困惑していたように目線を晒す
『(晴齋の事は好きだけど、Loveかと尋かれたら……わからない。そもそもLoveとlikeの違いって何？
なんて返事すればいいんだろう。真剣な晴齋に対して無責任な事は言いたくない)』
安倍「(だいぶ困惑してんなーまぁこれくらい直球で言わねぇとわかんねぇよな)
…A、返事は今すぐじゃなくて…」『は、晴齋が嫌いとかじゃないからね！！着物姿とかカッコいいと思うし、頼りになるし、優しいし！ただ！
……ただLoveとlikeの違いがわからないって言うか。何をどうしたらそれがLoveなのか私には分からないんだ』
安倍「急に褒め殺すな！//まぁ恋愛に疎そうなのは、だいたい予想ついてた」
頭を掻きながらAに恋愛を認知されていない人達の事を考える。超絶鈍感か恋愛そのものが分かってなければ気付くだろう。そうこの状況は予想の範囲内だった
安倍「だから返事待ってる。だけど俺はこれから攻めていくからな………覚悟しとけよ」
片腕でAを抱きしめ耳元で囁く
掛かる吐息にAは耳から熱が全身に回るのを感じ硬直した
安倍「酔いも覚めたみてぇだし帰る。ちゃんと水飲んで寝とけよ…またな」
Aの頭を撫でモノノケ庵に帰っていく安倍
襖が閉まると膝から崩れるように座り込むA
『はぁ…これからどうすれば///』
ポツリと零した言葉に返事をくれる者はおらず静かに消える
火照る顔のまま布団の中にダイブし意識を手放した
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シェリー(プロフ) - 五月七日さん» 感想ありがとうございます。コメント頂いた時とても嬉しかったです。これからも皆さんに面白いと言ってもらえる様な作品を目指し頑張ります。応援本当にありがとうございます (2018年10月11日 20時) (
レス) id: 23389edd7f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年10月11日 14時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シェリー | 作成日時：2018年8月29日 7時
