丗壱 ページ32
『……と言う訳です』
安倍は正座で腕を組み鬼の形相でAを見つめ
芦屋はその隣に小さく正座して今すぐに逃げたい気持ちでいっぱいになっている
安倍「何が"と言う訳です"だ!。ここ数日夜行っても家に居ねぇし
妖に絡まれねぇ時はねーのかよ
で?どうすんだ?」
名取「再び封印するよ。材料は揃ってるし」
名取は懐から札と小さな壺を取り出し見せる
名取「しかし、封印するにも部屋では狭すぎる
旅館の人に何かあっても大変だしね
一度旅館から出て外でするつもりだよ
その為に準備が必要だ
A手伝っておくれ」
『それはいいですけど、外に出ている間に妖が人を襲ったら…』
芦屋「それなら二手に別れるってのはどうですか?」
『二手にって…まさか二人とも手伝うつもり?』
Aの問いに安倍は深いため息を吐く
安倍「事情を聞いたからには見過ごすわけにはいかねーよ。俺と芦屋で妖怪を探して見るから
二人は封印の準備でも『それはダメだよ!』あぁ゛?何でだよ」
『だって、二人は巻き込まれただけだよ
本当に危ない妖なんだ!怪我でもしたら』
その言葉にプツンと糸が切れる安倍は大変な剣幕になる
安倍「それはお前だって一緒だろうが!
それにAお前は女だぞ!いつもいつも怪我してるくせに人の心配してる場合か!」
『な!こっちだって巻き込みたくなかったから話したくなかったんだよ!』
安倍の言葉に対しAも感情剥き出しで声を荒げてしまう
すごい剣幕の二人に芦屋はどうどうと宥めるが聞き入れてもらえない
名取に助けを求めると名取は二人の頭にチョップを入れた
名取「喧嘩はそこまでだよ。A、この子達は祓い屋なんでしょ。力を借りよう封印が先だ。
言い合いがしたいなら終わってからにしてくれる?」
いつもニコニコしている名取だが青筋を立て怒りを露わにしていた
名取のチョップに冷静さ取り戻しAはゆっくり口を開く
『でも、妖探しに二人を連れて行けません!
妖を探すのは私とニャンコ先生で大丈夫です』
芦屋「A!だからダメだって」
安倍「女一人で行かせるわけねぇだろ。俺も行く」
名取「もー喧嘩しないって言ったそばから
分かったこうしよう。妖探しはAと安倍君
私と芦屋君は封印の準備だ
いいね?」
絶対零度の笑みに誰も何も合わず了承した
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時