人狼ゲーム〜魔の7日間〜❷ (ページ10)

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3日目① ページ10

A「昨日の夜死んだのは、、、スングァン君だったんだ。」

スングァン君とハンソル君は、、、今頃、、、仲良くしてるのかな、、、。

あの2人についてはあまりよく知らないけど、すごく仲がいいのはひと目でわかっていたから。

そして、、、スングァン君の役職は、、、''占い師''だった。

その事実がみんなの焦りや不安を掻き立てる。

唯一の頼み綱が無くなってしまったから。

ソクミン「じゃ、じゃあ、、、昨日、、、スングァナが言ってたことって本当なの、、、？」

スニョン「そうなるな、、、。」

ジフン「だとしたら、''簡単''だな。」

ミンギュ「今日、、、投票するのは、、、''ジス先輩''ですね。」

この場に集まったみんなが一斉にジス先輩の方を見る。

ジス「僕が今日投票されるの？村人なのに？」

ジス先輩は余裕そうな顔でそう言った。

スンチョル「ジスのこと、信じたい。でも、スングァン君が占い師っていう事実の方が大きい。」

初めてこの場に居合わせたスンチョル先輩が、そう言った。

ジス「ふーん。''親友''だと思ってたのに。」

ジス先輩は棒読みでそう言い、スンチョル先輩は、少し悲しそうに動揺していた。

すると、、、

ジョンハン「俺もスンチョルと同意見。」

ジョンハン先輩が、真っ直ぐジス先輩を見てそう言った。

ジス先輩とは、中学の頃から仲が良かったと言っていた。

俺の数少ない親友だ。と。

そんな相手にこうもハッキリ言うのはきついのだろう、、、

ジョンハン先輩は少し拳を握りしめていた。

ジス「、、、そう。」

ジス先輩はまた棒読みでそう言ったが、、、

私には少し悲しそうに聞こえた。

それから、バラバラに別れた。

家に帰る人も居れば、残る人も居て、すぐに輪になって集まってる所もあれば、1人でいる人もいた。

珍しくチャニがスニョン達とは離れて、1人で何やらブツブツと言いながら居た。

A「チャニ、、、？」

声をかけると、チャニはハッとしたような顔になり、私から1歩距離をとった。

それから震える声で、、、

チャニ「、、、僕、、、もう、無理、、そう、で、す。」

そう一言だけ言い、怯えるように自分の家に入って行った。

この時、感じた違和感にもっと早く気づけば良かったと。後々、後悔をした。