人狼ゲーム〜魔の7日間〜❷ (ページ5)

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それから、暑い夏になった。

部活の大会、文化祭とかの行事で結構忙しかったから、ジュンに全然会えてなかった。

でも、ある日何となく放課後に中庭に行ってみるとそこにはジュンの姿があった。

けど、うずくまっていた、、、

ミョンホ『ジュン。久しぶり。どうしたの？』

と、ジュンの肩を叩いた。

ジュン『あ、ミョンホや。、、、久しぶり。』

ジュンのいつもの感じではなかった。おかしいな。と思った時、、、

ジュン『僕、、、一生懸命に育ててたんだけど、、、枯れちゃったの。''勿忘草''。』

ミョンホ『そうなんだ。、、、でも、開花後に枯れるのは普通じゃなかったっけ。』

ジュン『うん。、、、そうなんだけど、やっぱり寂しくて。』

ジュンはまだ何かあるようにそう言った。そして、、、

ジュン『僕、、、もうすぐ引っ越すんだ。』

枯れた''勿忘草''を見ながらそう言った。

ミョンホ『え、、、。』

急な喪失感に追われた。

ジュン『僕も、、、嫌だよ。せっかく、ミョンホと出会えたのに、、、それに最近、全然会えてなかったよね、、、笑。』

僕は後悔をした。

確かに、色々と忙しかったのは事実だけど時間が無いと言えば違う。

ジュンに会う時間なんてたくさん作れたはずだ。

ミョンホ『、、、ごめん。』

ジュン『ううん。いいんだよ笑。ただ、引っ越しても''忘れないで''欲しい。僕のこと。』

そう、ジュンは僕の目を見つめて言った。

ミョンホ『、、、''忘れない''。"忘れる訳ないよ''。』

ジュン『それが聞けたら安心だな！』

そう言って、ニッコリ笑った。

ジュン『''勿忘草''ってね。花言葉があって、''私を忘れないで''って意味なんだ。』

ミョンホ『そうなんだ。』

ジュン『だから、枯れちゃったのがなんか悲しくてね。''忘れられる''のかなって、、、笑。』

ジュンのこと忘れるはずがない。忘れられないよ。

ミョンホ『ねぇ。次は、''僕達で育ててみよう''。ジュンが引っ越すまで。』

無意識にというか、勝手に口がそう言っていた。

多分、''本心''だから。

ジュン『いいね！それ！なんかいい！』

ミョンホ『じゃあ、約束。』

ジュン『うん！約束！ありがとう。ミョンホ。僕も、君を''忘れない''。』

そう言ったジュンは、優しくて誰よりも儚かった。

〜ミョンホside fin〜