人狼ゲーム〜魔の7日間〜❷ (ページ4)

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ミョンホside1 ページ4

数ヶ月前の春。

入学式も終わり、クラスも発表され、ホームルームも終わり、ただ何となくすぎたそんな日。

女手1つで育ててくれた母親はこれからある仕事のために先に帰って行った。

今日は休みが取れていない日なのにわざわざ来てもらった。

すごく感謝している。

まぁ、でも基本的に人が多いところは苦手だからなぁー。

なんて思いながら人が滅多にいない裏庭に来ていた。

けど、

1人居た。

ジュン『ごめんねぇ。今日は入学式だから水あげるの遅くなっちゃった！』

誰だろう。名札の色的に2年？かな。

それにしても、植物に声かけるんだな。と、思った。

ジュン『よし！じゃあ次は肥料ね！ちょっと待っててね！』

その人は近くの倉庫にある大きい袋を手に持とうとしたが、重いのか運べなさそうだった。

ミョンホ『大丈夫で、すか？』

そう言って声をかけた。

すると、

ジュン『えっ！いいの？ありがとう！』

ものすごい笑顔でその人はそう言った。

それが初めてジュンと話した瞬間だった。

まだ、出会って数ヶ月だけど前から知り合っているかのようなそんな感じだった。

ジュンのが１個上だけど、『呼び捨てがいい！』って言われて呼び捨てにしている。

僕はせっかちだけどジュンはのんびり屋で正反対なのに、気が合う。

今までそんな人は居なかったし、植物といい全ての生き物を大切にしている人なんて滅多にいないから、すごく興味が湧いた。

ジュン『へぇー！生け花部に入ったんだぁー！』

ミョンホ『うん。新しいことに挑戦してみたくてさ。』

ジュン『ほー！良いじゃん！すごいね！なんか。』

ミョンホ『だから、色々花とか植物とか教えて欲しい。丁寧に頑張りたいから。』

ジュン『全然いいよ！嬉しいな。なんか、こうして植物のとか話せるの！』

ミョンホ『、、、そういえば、ジュンっていつも1人で水やってるの？』

ジュン『、、、うん。誰も僕に近寄らないし、、、笑。』

ミョンホ『そっか、、、。』

余計なこと聞いたな。と、反省した時、、、

ジュン『でも、今はミョンホがいるし！いいの！』

って、どこか安心したように笑いかけてきた。

ミョンホ『、、、ふっ笑。そっか。』

どこか変わってるし弟みたいだし、けどちゃんと年上で面倒見が良くて、、、

僕の方こそ、ジュンに出会えて嬉しい気持ちだった。