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部活を辞めた理由は、膝が故障したから。
みんなにはそう言って俺は部を出ていった。
それでも、スンチョルとジスは俺に寄り添ってくれた。
だから、俺もそれなりに楽しく学校生活をおくっていた。
でも、誰にも相談できない苦しさに頑張って耐えていた。
それと、俺はジスにあの時のことを謝ろうと思っていた。
でも、何故かそれが出来なかった。
たった3文字の''ごめん''さえ言えないなんて俺はどうかしてる。
それは、、、多分、、、2人が楽しそうにバスケをしてる姿に嫉妬してたから。
俺だって、、、バスケをしたいのに。
なんで、なんで、俺だけ?
みんなは良いのに、なんで俺だけって。
つくずく俺は最低なやつだ。最低すぎる。
ジスはなんで俺みたいな最低なやつを好きになったんだ。と、疑問に思うこともあった。
そして、寒い冬の日。
スンチョル『ねぇ、ジョンハナ。お前、バイト掛け持ちしてんのか?』
ジョンハン『は?んなのしてねぇーし』
ジス『僕、、、ジョンハナがバイトしてるとこたまたま見ちゃって。ねぇ、俺たち力になるよ?』
ジョンハン『、、、お前らに何が分かんだよ。』
ジス『え?、、、』
ジョンハン『お前らに!何が分かんだよ!って、いってんだよ!』
スンチョル『ジョンハナ!!!』
俺は教室を飛び出した。
違う。俺は、2人に八つ当たりなんてしたくない。
そんなことしたって何も得になんてならない。
そんなこと分かってるのに、、、
俺は次の日、2人に謝った。
ジョンハン『ごめん。昨日は。』
スンチョル『良いって。別に。ゆっくりでいいから話せ。』
あぁ、俺はずっと傍にこんな良い奴が居たんだ。
幸せ者だな。って思った。
ジョンハン『うん。それがさ、、、』
ジス『ジョンハナ。話さなくていいよ。』
ジョンハン『え?、、、』
ジス『話さなくていいよ。笑』
ジョンハン『、、、お、おう。』
スンチョル『あ、じゃ、また時間ある時話そうか。』
ジョンハン『あぁ、、、。』
なんだか、ジスが、、、''ジスじゃない''みたいだった。
話さなくていいと笑ったジスの顔が、、、怖かった。
それは多分スンチョルも思っただろう。
俺が、、、ジスを変えてしまったかもしれない。
そんなことを思った。
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2023年1月6日 1時