ハンソルside1 ページ47
あぁ。今日の夜殺されるのは、、、俺だ。
そう思いながらそっと家のドアを閉じ、ベッドの上に座った。
さっきジュン先輩が死んだのは、、、
俺のせいだ。と、なっている。
そうは思ってない。としても、顔を見ればそんなの一目瞭然だ。
それに、ソクミン先輩が、、、あぁ言ったから尚更だ。
反論しないのも、どうせしたところで変わらないから。
完全に孤立してしまった。
こんなゲーム言ってしまえばどうでもいい。ただ楽に平和に生きたかっただけだから。
でも、心のどこかで寂しさを感じているのは気のせいだろうか。
そう、思った時、、、
スングァン「僕は味方だから、安心して。」
そう、スングァンが言ってくれた。
その言葉は今の俺の心を救ってくれた。
あぁ。俺には、こんな良い奴がいたんだ。
そう感じた。
スングァンは''占い師''だと言った。初めて聞いた時は驚いたが、よく考えてみれば、、、そうかもな。と、妙に納得した。
そして、俺の事を占って敵じゃないことを証明してくれるらしい。そして、俺が人を殺すようなことをしないとも言ってくれるらしい。
なんだか、スングァンらしくて思わず笑ってしまう。
でも、俺は涙を流していた。
その理由は、、、自分でよく分かっている。
そして、何故かスングァンも一緒に泣いて俺に飛びついてきた。
本当に、スングァンは泣き虫だけど、優しいやつだなぁ。俺なんかのために。
なんて思いながら、、、
ハンソル「スングァン。、、、ありがとな。」
スングァン「うん!ハンソルのためならなんだってするもん!」
そう言ってスングァンは笑った。
ううん。違うんだよ。スングァン。
''今まで''ありがとな。って意味だよ。
でも、スングァンは勘ずいて泣きそうだったからわざと濁した。
それから、スングァンは自分の家へと帰って行った。
正直、もう死んでもいいと思った。
ここで生き残るよりも、早く死んだ方がマシなのかもしれない。
諦めなのか分からないがそう思った。
それに、
俺が疑いをかけられたまま死んだとしても、
スングァンが無実を証明してくれるならそれでいいし、、、
それに、、、
スングァン。
お前さえ、生きてくれるなら俺はそれでいい。
スングァン。
俺、俺が思う以上にお前のこと、、、
''大切な人''なんだな。
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2022年10月26日 21時