怪盗キッドと怪盗プリュム！？5 (ページ15)

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FILE.168 どうにでもなれページ15

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…A………？

一瞬、Aが俺を呼んだ気がする。

…なーんてな。

『快斗達にも、もう会うつもりはない』

あんなことをいわれたんだ。

オレを呼ぶわけない…

快「…はっ、泣きたくても泣けねぇや」

出てくるのは笑いだけ。

初めての恋。

それが想いもつたえられねぇまま、大失恋になるなんてな。

オレってこんな弱かったっけ？

自分でも驚くぐらい、
精神的にダメージをくらっていることがわかる。

あの時、躊躇せずAに告ってたらアイツはアメリカにいくことはやめてくれたんだろーか？

過去なんてもうどうこうできるはずないのに、Aと最後会った日のことを無意識にいつもいつも考えてしまう。

「＿＿＿＿斗っ！快斗っ」

快「ん？」

オレの顔を覗きこむ青子。

そういえば、青子2人でと映画に来てたんだった。

青「ん？、じゃないわよ！
青子の話しちゃんと聞いてたー？」

快「わりぃ、なんの話してたっけ？」

青「もー、ちゃんと聞いててよね?!
キッドよ！あの憎き泥棒の話しだよ!!」

"憎き泥棒"はよけーだよ。
っと心の中でツッコむ。

ってかまたキッドの話かよ。
今日一日で何回目だ？

青「音沙汰なし。もう1ヶ月になるよ!?
プリュムもよ！いったい何してんだか」

ジュースのストローを加えながら怒る青子。

快「……プリュムはもう日本(ここ)にはいない…。
キッドも…しばらくは出ない…」

青「え？なに？聞こえなかった」

今の状態で、キッドになれるわけがない…

なっても捕まりに行くようなもんだ。

快「いや、ちょっとオレ先帰るわ」

青「えっ!? ちょっと待ってよ快斗ー！」

わりぃ。青子…

ひとりになりたい。
なってもどーにもできねぇことはわかってんだけれども。

オレは青子をおいて、店から出た。