ファイアーエムブレム (ページ1)

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カムイ子BD ページ1

｢A。お前今日誕生日だってなあ！｣
｢あ、ゼロさん。そうなんですよ。お父様が大きなパーティーを開こうって言って聞かなくて…｣
そう言った彼女は豪勢なドレスに身を包み、苦笑した。彼女の父としてこの暗夜王国を治めているガロンの息子、レオンの臣下を務める自分も、この誕生パーティーに呼ばれたのであった。
｢そう言えばジョーカーがいないな｣
｢振り切ってきました｣
｢それはすごい。あのストーカーを振り切るとは…ヤルねぇ｣
｢す、ストーカーとか…良くないです｣
Aの反応が可愛くて、ゼロはいつも彼女をからかってしまう。それは自分の悪い癖だと分かってはいるが、どうしても辞められない…そんなことを考えていると、遠くから見覚えのある人物が駆けてきた。
｢あ、あれは、ジョーカーさん…！｣
｢やっと見つけましたよー！ここにいたんですかぁ！｣
｢…逃げるぞ｣
｢へっ？｣
突然の言葉に反応できないAの手を取ってゼロが走り出した。
｢もっとイイところに連れて行ってやる｣
｢い、いい所？…わっ｣
ヒラヒラしたドレスで走りずらそうなAを見て煩わしく思ったゼロはAを横抱きにして走り出した。
｢いいんだよ。お前は黙って抱かれてろ｣
耳元でそう告げると、Aは赤くなって喋らなくなった。ゼロは満足気に笑うと…

バリンッ！

窓を割って外へ飛び出した。