33話 ページ36
『だっ、大丈夫！！
疲れただけだから司くんは類くん達のとこ行ってて良いよ！』
顔を見られたくないので顔を伏せたままそう言うと司くんは
「そういうわけにもいかないだろう！」
と言って私の隣に座る。
「仲間を放って自分だけ練習をするなど言語道断だ。
何か飲むか？スポーツドリンクしかないが……」
『あ、ありがとう……
ちょっと体が熱いから頭に当ててくれるかな……
落ち着いたら飲む……』
「体が熱い…って熱か！？
体調が悪いなら早くそう言え！」
『ちがうってば……』
あーー……司くんの優しさが裏目に…
うだうだとしていると司くんは私の肩を掴んで起きあがらせる。
「本当に熱があるんじゃないのか？
顔が赤いぞ。」
それはあなたのせいです。
まともに働かなくなった脳みそのせいでまともに返答もできない。
すると司くんは何を思ったのか彼自身の額と私の額とをコツン、と合わせたのだ。
『…ぇっ！？』
「じっとしていろ。」
『つつつ司くんなにを……』
「熱があるか確認しているだけだが……？」
なにを言っている、というような顔をしているが私からしたら一大事だ。
と、とりあえず司くんの顔を間近で見るとか心臓がドキドキし過ぎて破裂しそうだから目を瞑る。
「うむ、少し体温が高……っ！」
『司くん？』
額にあった温もりがなくなったとき司くんが息を呑むような声が聞こえ疑問を抱く。
「……あぁ、なんでもない。目を開けて良いぞ」
『うん…？』
少し変な司くんだが言われた通りに目をそっと開ける。
『というか司くん、いつも体温はあの測り方なの…？』
単純な興味本位。
あれを普段からやってるとなると落ちている女子の数は相当多くなるだろう。
「いや、流石に普段からはやってはいないぞ。
ただ小さい頃はよく咲希が熱を出したときああやって測っていたからあの方法が慣れてるんだ。」
『なるほど』
流石お兄ちゃん、っていう感じだ。
……でも、あれ？もしかして私妹扱いされてる？
そう思うとズキ、と少し胸が痛んだ。
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「さっき目を瞑っていたAを見てふとキスをしたい、と思ってしまった…あぁ……オレはなんてことを考えたんだ……」
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みかんパフェ(プロフ) - きな粉餅さん» コメントありがとうございます〜！！了解しました！変換出来るようやってみます！ (2021年6月3日 23時) (
レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅(プロフ) - 出来れば弟君の名前変換出来るようにしてほしいです.....あっ続編も全部読みました！好きです！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 2f74b3d2f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ(プロフ) - ゆあさん» そう言ってくださって嬉しいです！！続編出来ましたのでぜひ！！ お気に入り登録までありがとうございます！これからも精一杯頑張ります！！ (2021年4月1日 17時) (レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！お気に入り登録もしますね！！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: 5acf3927f5 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ(プロフ) - 志乃の小部屋さん» ありがとうございます！！ 本当にめちゃくちゃ分かります！！これからも司くんの魅力を少しでも届けられたら、と思います！これからも精一杯頑張りますね！ (2021年4月1日 15時) (レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかんパフェ | 作成日時：2021年3月20日 11時
