26話 ページ28
『とにかく、司くんがもしOKしてくれたとしても
私みたいな思いをさせるわけにはいかないから。』
ずっと負い目を感じて、それが足枷になってしまうかもしれない。
そんなの私が望むことではないから。
『って、ごめんね。こんな暗い話になって。
…えっと、咲希ちゃんには好きな人とか』
「私は。」
キラキラした眼をこちらに向けて芯のある声で話されて思わず言葉を止めてしまう。
「私は、Aさんと会ったのは昨日で。まだまだAさんのこと知りません。
でも……Aさんが良い人なのは分かります。
お兄ちゃんの足枷になるって気にしてるみたいですけど、むしろ足枷になって良いと思いますよ。
いや、そもそも足枷にならないとは思いますが……。
とりあえずそんなに深く考えなくて良いと思います！！」
堂々とそう宣言する咲希ちゃんに少し泣きそうになってしまう。
『ありがとう咲希ちゃん、気にかけてくれて。』
私の気持ちは揺らがないけど。
「……はい」
______________________
もう日が暮れそうなので咲希ちゃんを家まで送り届ける。
「今日はありがとうございました！
家まで送ってもらっちゃいましたし…」
『ううん、私の家もそんなに遠くないし気にしないで。』
「……じゃあまた今度」
『うん、また出かけようね。』
そう言って背を向けた。
「……っAさん！！」
『えっ！？』
大声で名前を呼ばれて反射で振り返る。
咲希ちゃんはスゥッ、と音がするほど息を吸って
「私は！応援してます！！」
精一杯のエールをくれた。
本当に、咲希ちゃんは良い子だな。
天馬家は前世天使だったんだろうか
そしてその天馬家と出会えた私は前世、世界でも救ったんだろうか
『…っふふ、ありがとう』
でも私は先輩ぶってこんな言葉しか返せない。
そう言い残して今度こそ自分の家へ向かう。
歩いている途中短く息が漏れ、涙が零れていることに気付く。
何故か次々と溢れ出してくるので急いで袖で涙を拭った。
……天馬家には泣かされてばっかりだなぁ
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みかんパフェ(プロフ) - きな粉餅さん» コメントありがとうございます〜！！了解しました！変換出来るようやってみます！ (2021年6月3日 23時) (
レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅(プロフ) - 出来れば弟君の名前変換出来るようにしてほしいです.....あっ続編も全部読みました！好きです！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 2f74b3d2f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ(プロフ) - ゆあさん» そう言ってくださって嬉しいです！！続編出来ましたのでぜひ！！ お気に入り登録までありがとうございます！これからも精一杯頑張ります！！ (2021年4月1日 17時) (レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！お気に入り登録もしますね！！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: 5acf3927f5 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ(プロフ) - 志乃の小部屋さん» ありがとうございます！！ 本当にめちゃくちゃ分かります！！これからも司くんの魅力を少しでも届けられたら、と思います！これからも精一杯頑張りますね！ (2021年4月1日 15時) (レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかんパフェ | 作成日時：2021年3月20日 11時
