14話 ページ15
「ぅわっ！なんだ！？」
『ここは私が払います……』
「いやここはオレが」
『なにをおっしゃっているのか。むしろ私が指導してもらった側だから…』
むむむ、とお互いを睨みつけながら会計札を取り合う。
｢ではここは公平にじゃんけんで決めようではないか。」
『ほんとにそれで良いの？
私は小学生のときじゃんけん女王と呼ばれるほどじゃんけんが強かったんだよ？
まぁもう男に二言はないよね、よしじゃんけんだ。」
さいしょはぐー！じゃんけん……
_______________
嘘……でしょ…
「フッ、やはり勝利の女神はスターにこそ微笑むものだな！！」
『くっ、悔しい…！！！』
椅子に座りスカートがシワになるほど強く握る。
大袈裟だなんて言うな！！司くんには多大なる恩がある。
それを返すために日々、奮闘しなければならないのだ。
「それに奢るというのは普通カッコつける側がすることだからな。
つまりオレは奢らせてもらっているんだ！！」
流石に言ってることむちゃくちゃだと思う！！！
『うぅ……じゃあお会計に行』
「もう済ませてきたぞ」
『はやっ！？』
顔を上げたときには既に支払いが済んでいて
帰り支度をしている司くんが目に映りあまりの速さで会計を済ませてきたことに驚く。
「オレはスターだからな！！！！」
それはあんまり関係ないと思う。
_______________
「では、帰宅するとしよう！
Aの家はどの方面なんだ？」
「うーんとね、この辺だよ。」
スマホで地図アプリを開き、自分の家の場所を指さす。
「方面一緒だったのか」
私のスマホ画面を見るやいなや司くんは小さくそうつぶやく。
『あれ？家近かったっけ？』
司くんの家の場所は分からないけど
近所に天馬という表札がかかっているお家は見たことがない。
「近所という程ではないがまぁ歩いて行けるな」
『へぇ！知らなかったな』
「じゃあ一緒に帰るか、家まで送るぞ。」
ジャアイッショニカエルカ、イエマデオクルゾ？？？
司くんの言った意味を呑み込むのに少しフリーズする。
「あ！いや！嫌なら別で帰」
『あっううん！ぜ、全然嫌じゃない！！
一緒に帰ろ！』
心做しか顔が熱い気がする。
司くんも頬が少し赤い気が……いや、きっと夕陽のせいだ。
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みかんパフェ(プロフ) - きな粉餅さん» コメントありがとうございます〜！！了解しました！変換出来るようやってみます！ (2021年6月3日 23時) (
レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅(プロフ) - 出来れば弟君の名前変換出来るようにしてほしいです.....あっ続編も全部読みました！好きです！ (2021年6月3日 21時) (レス) id: 2f74b3d2f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ(プロフ) - ゆあさん» そう言ってくださって嬉しいです！！続編出来ましたのでぜひ！！ お気に入り登録までありがとうございます！これからも精一杯頑張ります！！ (2021年4月1日 17時) (レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！お気に入り登録もしますね！！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: 5acf3927f5 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ(プロフ) - 志乃の小部屋さん» ありがとうございます！！ 本当にめちゃくちゃ分かります！！これからも司くんの魅力を少しでも届けられたら、と思います！これからも精一杯頑張りますね！ (2021年4月1日 15時) (レス) id: f66b04a688 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかんパフェ | 作成日時：2021年3月20日 11時
