【ドラクエXI】もしも主人公が女だったら？

冒険の書38 ページ40

「やったな、A！今のうちにさっさと城下町に向かおうぜ。」

見張りが戻ってこないうちに、デルカダール城下町へと

私たちは入っていった。

「さて、こっからどうするか…」

城下町には、そこまで数は多くないが兵士たちが

うろついていた。

「一等地に抜け穴なんてやっぱり……」

「一等地の抜け穴をお探しかい？お二人さん。」

後ろからそんな声がしてドキッとした。

ま、まさか、兵士…

恐る恐る後ろを振り返るとそこに立っていたのは

一般人だった。

「あそこの家の屋根を見てみろ」

そう言われてその家の屋根を見る。

「ロープが隣の家の屋根まで繋がってるだろ？あれを伝っていくと一等地に着くんだぜ」

「……！」

あんな細いロープを？

「いや、そんなの無理…」

教えてくれた人の方を振り向くも、もうそこには

その人の姿はなかった。

「あのロープ伝っていくのか？…頑張れば行けそうだな」

「本気で言ってる！？無理だって、あんな細いの…」

教えてくれた人といい、カミュといい…

あの細いロープを渡れると本気で思ってるのか？

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