冬の風 ページ37
なかなか覚えられなかったマンションのセキュリティーにも慣れて
通学のリズムも整い始めた頃に大学が休みに入った
年末には日本に帰って来いって
やっぱりだけど実家から連絡が入る
冬のソウルは日本よりも寒くて底冷えがする
初めての韓国での冬
あれから
時々、葵さんと一緒にあの公園の私のマンションに
荷物とか届いている手紙を取りに行くくらいで
結局私はジェジュンさんのマンションに居座ったまま
葵さんたちの生活の拠点は、あの住宅街の奥にあるあの家で
こっちにはそんなにいないからいいよって言われても
申し訳ない気持ちでいっぱいになる
葵「Aちゃんは年末は日本に帰るの？来週のクリスマスはこっちに居られる？」
私のマンションに行く途中で葵さんがクリスマスの予定を聞く
そっか、もうそんな時期なんだ
クリスマスのプレゼントはもう渡してしまったし
チャンミンの次の休暇も決まっていないから何も考えていなかった
大学の友達にも誘われたけど断ってしまったし
そっか
A「う〜ん・・・そうですね(笑)」
年末に日本に帰る前にチャンミンに会えるかどうかもわからなくて
ぐだぐだと帰国する日を決められないでいる私は
来週のクリスマスどころか明日の予定も何もなくて
ここんとこマンションの横のパーキングの周りも
あの公園も静かで
いつまでもジェジュンさんのマンションに居座ってるわけにもいかないし
いつもいつも葵さんに迷惑かけているわけにもいかないし
そろそろこっちに帰ってきてもいいのかもしれない
それでも慎重に葵さんと一緒に地下鉄を出たら
誰もいないことを確認してからマンションのエントランスに入る
ポストに溜まったダイレクトメールの束を紙袋に入れて
預かって貰っている日本からの荷物を管理室に取りに行く
それからエレベーターに乗り込んで自分の部屋へ
最近では悪意の満ちた封筒も入らなくなったし
やっぱり、こっちに戻ってもいいんじゃないかって思う
ドアを開けると一週間振りの私の部屋
当たり前だけど相変わらず生活感の薄い殺風景な部屋
葵さんはこの後、あの家に行くことになってて
帰りはジェジュンさんと迎えに来てくれることになっていた
葵「Aちゃん、また後でね。」
葵さんを見送って玄関のドアを閉めたら生活感の薄い部屋に一人
チャンミンにメールを送って外を見る
窓を開けると冷たい冬の風が吹き込んでカーテンがゆらゆらと揺れた
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
alexis(プロフ) - みかんさん» みかんさま♪最初からちょと読みながらポチッとしてきました♪ガラケーの時もポチッとしましたが、スマホにしたらまたポチッと出来るので♪本当に懐かしいヽ(；▽；)ノ 何度読んでも懐かしくて優しい切ないようなくすぐったい気持ちになりますねー本当に嬉しいです！ (2018年9月9日 8時) (
レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ありがとうございます。ゆっくり始めます。。。もう少しまっててくださいね。 (2018年9月7日 1時) (レス) id: 8931605da0 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - みかんさん» お久しぶりです！お元気でしたか？(*´∀｀)戻ってきて下さって嬉しいです,゜.:。+゜ (2018年9月5日 23時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
memi(プロフ) - みかんさま……諦めずに待ってて良かったです。ありがとうございます。 (2018年9月5日 22時) (レス) id: 69a51b0405 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - alexisさん» ほんとうにごめんなさいね。。。ずっとログインできなくなってて、諦めて、やっと復活です。 (2018年9月5日 22時) (レス) id: 8931605da0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蜜柑 | 作成日時：2012年10月25日 21時
