助手席〜CM ページ49
助手席に座ったAさんは持って帰って来た袋を大事そうに抱えて
ショッピングモールのパーキングからウインカーを出して通りに戻ると
思いっきり深呼吸した
CM「何？どうかしましたか？」
そんな僕にも余裕はなくて
隣に座っているAさんを見ることもできなくて
真っ直ぐに前だけを見てハンドルを握る
A「本当に急に私なんかがお邪魔してもよかったんですか？」
次の信号待ちの時、少しだけ僕の方を見るから
横を向いたら目があって
２人して慌てて前を見て
・・・
なにやってんだか
もう一度隣のAさんを見たらまた目があって
２人して同時に噴出してしまった
CM「もしかして緊張してる？」
A「・・・ちょっと//」
CM「・・・なんでか僕も(苦笑)」
ちょっとだけ笑ったらAさんも僕を見て笑って
A「変なの(笑)」
CM「なんかね(笑)袋の中は何？」
A「グレープフルーツとぶどう。駄目かな？」
CM「母が好きだよ」
そう言ったらちょっとだけ微笑んで下を向いてまた黙ってしまった
頬が赤く見えるのは前の車のテールランプのせいだろうか
僕の顔も少し火照って感じるのは昼間の公園の日差しのせいだろうか
そんな事を考えているうちに、車は僕の家の前
いつもの癖でちょっとだけきょろきょろと周りを見渡して
大丈夫なのを確認してから車をガレージに入れる
CM「大丈夫？」
A「やっぱり緊張する・・・」
顔を覗き込んだら大きな目で僕をじっと見て
僕はその真っ直ぐな大きな瞳から目を逸らせなくなる
さっきよりも早くなる鼓動と
気がついた自分の気持ち
一目惚れなんて絶対に自分はしないって思っていたのに
今だってそれを認めたくないんだけど
僕は助手席に座ったまま真っ直ぐに僕を見ているこの人のことを好きになってしまったみたいで
僕はそっと手を伸ばしてAさんの前髪をよけて
少し上を向いたAさんの額にキスをした
顔を離してAさんを見ると固まったまま僕を見ていて
流れる沈黙・・・
僕の気持ちを伝えなきゃって思うのに言葉が喉の奥に詰まったまま出てこない
流れる沈黙を破ったのは明るくなるガレージと入口のドアが開く音
僕は急いで車を降りると助手席のドアを開けて固まったままのAさんの手を引いた
ラッキーアイテム
革ベルト
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みかん(プロフ) - タイトルにtvxqが使えなくなりましたので削除しました。ご理解くださいね。 (2012年7月2日 1時) (
レス) id: 4acff2a8a7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - alexisさん» ちょっともたもたしすぎてますか？もうちょっとテンポ良く進めたいんだけど・・・進まないんだな〜これが（爆） (2012年5月17日 1時) (レス) id: 7ac36a56a9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 次に続きます。。。告白・・・したんだかしてないんだか＾＾；（苦笑）「２」スタートしたらリンク貼りますね。よろしくお願いします。 (2012年5月17日 1時) (レス) id: 7ac36a56a9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - ・・・やってしまったーー；短編にしたかったのに・・・無理かもしれないです（泣）ううう (2012年5月16日 1時) (レス) id: 7ac36a56a9 (このIDを非表示/違反報告)
alexis - なんか初々しいと言うか…慣れない感じとか…不器用さがハラハラドチドチします…(*^_^*) (2012年5月7日 8時) (携帯から) (レス) id: a9a57b86ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2012年2月9日 1時
