落ち込んだ妹 ページ43
翔side
血液検査の結果を見る限りウイルス性では無さそう。
和の考え通りかな。
目眩があったって言っていたけど原因は不明。
ストレス性か...
しばらく治まらなかったらまた検査してみよう。
A「うっ...げほっ、んっ、ぁ...」
結果用紙を片手にAが休んでいる部屋へ。
部屋に入ると嘔吐で苦しんでいる。
和「だいぶ苦しいみたいでさ。お腹も痛いって」
嘔吐気が治まったらって思ったらお腹を触りながら痛いって。
A「い、行ってくる....」
和が点滴を片手に同室内にあるトイレへ。
全身の水分奪われているんじゃないかってぐらい。
「どう？痛いの治まった？」
かなり時間が経過してトイレから出てきたAを支えながらベッドに寝かす。
A「...や...やだ、いたいの...」
横向きになりながら俺の手を握ってくる。
それと同時に泣き出してしまった。
こんなに辛い症状が一気に来たら誰でも泣きたくなる。
テッシュをもらってそっと拭く。
変に薬も使えないから症状を繰り返して出すしかない。
和「潤ってもうすぐ来るよね？」
「来るよ、なんで？」
時間帯的にも昼だったけど、まだ昼食べてなかったらしいから食べたら部屋に来る。
和「いや...翔兄ならさどうする？このままここで様子見る？それとも、連れって帰る？」
「あぁ...」
和が言いたいのは病院に入院させて様子見るか、家に帰らせて看病するか。
家だと安心出来るしゆっくり休める。
でも誰かが必ずいないといけない。
病院なら誰でも様子を見れるけど、緊張してしまう。
難しいな。
和も同じような事を考えているのか難しい表情をしている。
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作者名：Lima
| 作成日時：2020年1月1日 1時
