生きるって（潤）リク ページ2
潤side
飛行機、新幹線を乗り継いでようやく自宅方面に帰宅出来る電車に乗れる。
年明け早々南の方で勉強会があってさ参加していた。
それにしても疲れたなぁ...
電車が来るまでホームの椅子に座る。
キャリーバッグとその上に詰め込まれたお土産の紙袋。
ほら、あの人たち甘いものとかご当地のご飯のお供好きじゃん？
何が良いのか分からなくて結局色々買うっていう...
たまには贅沢でウニ！美味しい果物！って思ったけどやっぱ1人じゃ決められない。
「ふぅ...」
長旅お疲れ自分ってことで今日だけ電車のグリーン車に乗ることに。
うん...良いんだよ、たまには。
そんな事をぼやいていたら電車が到着するチャイム。
いそいそと電車に乗って空いている席に座った。
座ると同時にどしっと疲労が。
どうせ、終点駅まで乗るし寝ようか。
しっかり5分前に起きるようにタイマーを掛けて。
＊
NOside
響くサイレンの音。
それに答えるように燃え上がる炎。
スピード出しすぎによって駅を通過してオーバーラン。
スピードに耐えきれず電車が脱線や横転する大事故が発生した。
県内外から多くの医療関係者が招集されている。
消防隊によって火災は消炎したが時間が経過していく度にホワイトボードの怪我人の報告者数が増えていく。
泣き叫ぶ者もいれば、その声に反応しない人。
子供が泣きながら母親の姿を探しているが答える人もいない。
普通の日がある日を境に変化する。
冬にも関わらず暑さえも感じる。
線路に運び出された人を診察する多くの人。
また、安全確認が取れた車両から消防隊が救出に向かい運び出されるストレッチャー。
全てがまるでドラマのような状態だが現実。
空には報道ヘリも飛んでいて騒がしい。
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作者名：Lima
| 作成日時：2020年1月1日 1時
