焦りとめまい（潤） ページ43
雅紀side
結局夕飯まで休憩したら潤の体調は回復したみたい。
顔色は悪いけど...
「無理して食べなくていいからね」
潤「ん、ありがとう」
その会話を聞いた翔兄が何も聞いてないんだけど？と言っているかのように視線を送ってきた。
バタバタしてたから帰宅した翔兄に潤の事を言えなかった(笑)
「ちょっと目眩したみたい」
翔「...それ早く言ってよ」
はぁと苦笑いしながら潤に色々聞いている。
最近ね、かなり体調が悪いからさ。
なかなか治らないのも翔兄は心配しているみたい。
微熱は日々あるみたいだし...
潤は知らないけどちゃんと寝れているか智兄と一緒に確認もしている。
心配なんだよね弟が体調悪いとどうしても過保護になるっていうか(笑)
でも、それが優しさだし守るためってのは重々承知している。
潤「...美味しかったありがとう雅兄」
「いーえ！」
全て食べたみたいでお皿を重ね、椅子から立ち上がる潤。
翔「っ...」
立ち上がった潤が険しい表情になった途端、スローモーションで倒れた。
ガチャンとお皿が割れる音。
翔「潤、分かる？」
すぐに駆け寄る。
潤「んっ...んん」
お皿が割れた衝撃で左腕前腕から出血している。
すぐにタオルを取ってきて圧迫止血した。
＊
翔side
潤「ごめ...なさい」
ずっと床に寝させる訳にもいかないから雅紀に手伝ってもらってソファーに。
割れた皿を片付けている雅紀の様子を見て一言。
雅紀「いっぱいあるから大丈夫だよ潤」
無理に立たせてこうなったのは俺たちの責任でもある。
「...ちょっと見ていい？」
出血している部分も心配だけど...
ここ最近ずっとこんな感じだから。
潤は知らないけど寝ている時も診察とかもしていた。
潤も体調を理解しているのか俺が聴診器を持っても抵抗しない。
「ここさ、ドキドキしたりする？」
潤「んー、かも...」
血圧も低いし貧血が進行して心臓に負担が掛かっている。
これが続いたら気持ち悪いし身体的にも良くない。
「これから病院行こうか、早めに行って家で休も？」
合った薬を処方してこれ以上潤の不安を増やしたくない。
不安そうな表情をしていた潤だけど病院に行けば治まるって思ったら表情が穏やかに。
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年9月28日 23時
