焦りとめまい（潤） ページ42
潤side
「な...んで？」
翔「お前の兄貴何年やっているって思ってんの？」
そう言いながらうつ伏せだった体勢を仰向けにされて体温計を脇に入れられた。
翔「いつもより顔色悪いし、食欲も余り無いんだろ？」
その言葉に言い返せない。
年末だからか1年分の疲労がドッてくる感覚。
普段風邪引かないぶんって。
この時期になると毎年こんな感じ。
でも、ここ数年で一番酷いかも。
翔「...寝れてる？」
「わかんな...い」
疲労困憊で家に帰ってきて寝ても浅い睡眠のみ。
ぐっすり寝たのなんていつだっけ...
翔「微熱だわ」
体温計が音を鳴らし熱の有無が言われた。
翔「体調悪くなったり、寝れなくなったりしたらすぐ言って？薬とかあげられるから」
「ん...わかった」
なかなか素直になれない自分。
家族に心配されるのが苦手でさ...
迷惑かなとか色々考えてしまう。
しかし、いくら日にちが経過しようと睡眠不足が解決することは無かった。
「っ...」
医局でパソコン触っていて気が付いたら寝ていたとか。
昼間の眠気を飛ばすためにカフェイン入りの飲み物を飲んだりしても上手くいかず...
少しでも寝るために昼寝をすると気が付いたら、午後の診察が始まる15分前。
昼ごはんなんて食べる時間無くなっていった。
そんな日が続くと身体に不調が出てくるのは当たり前。
雅紀「ちょ....」
キッチンで雅兄に手伝ってもらいながら夕飯の準備をしていた時に感じためまい。
身体を抱えこまれて床に座る。
雅紀「目開けられる？」
グルグルとしていた視界が怖くてギュッと目を閉じていた。
その声であけた。
雅紀「今が初めて...ではないよね？続きは俺作るから」
潤ちゃんはソファーで休憩しててと寝かせられ、足もあげられた。
夕飯まで寝かせてもらおうかな。
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年9月28日 23時
