腸閉塞（翔） ページ36
翔side
まじで死ぬかと思ったわ。
腸を鷲掴みされた感覚が数日あって、寝ているか起きているのかも...
先輩「口で呼吸してね〜」
鼻に付いていたチューブをスルスルと抜かれる。
「んっ〜ゲホッ...」
結構長いチューブだから苦しみの時間が長い。
苦しい。
でも手術までしなくて済んだのは良かった。
手術したら職場もかなり空けるしね。
そう考えたらチューブ抜くなんてどうって事ないかもしれない(笑)
「...りがとうございます」
先端が抜かれると同時に体内の違和感が消えた。
先輩「イケメンが台無しだよ(笑)」
あははって笑いながら苦しさで涙で濡れた頬を拭いてくれた。
だって苦しいですもん...
『でも回復してくれて良かったよ』と同時に頭を撫でられる感覚。
実際に入院した時はかなりの高熱で熱性痙攣が起きてもおかしくないほどだったって。
意識朦朧で兄弟が一緒に居てくれたり...
覚えているような無いような..
まぁ、それほど体調悪かった訳。
ご飯は重湯から。
まだ完全に調子が戻ったわけじゃないし、少しずつ慣れていく。
久しぶりに自由になった身体を伸ばす。
「はぁ...」
ベッド上安静だったから身体が訛るわ訛るわ。
＊
智side
「美味しい？」
翔「ん、美味い」
三日後退院した翔。
もう自由にご飯を食べれるってお墨付きを先生にもらってね(笑)
翔が好きな貝類とお鍋。
退院祝いって感じで潤を中心に作ってくれた。
鍋には色々な肉が入っていて野菜量=肉量って同じぐらい入っている。
変にこだわって貝に合う塩やらかぼすとか。
愛されるね〜翔！！
腸閉塞(翔)リク end
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年9月28日 23時
