酷い便秘（雅紀） ページ19
智side
治療は1週間ぐらい。
あんまり長めだとその後の身体的にも影響が出てくるから...
「雅紀くん〜？診察しますよ〜(笑)」
和室からリビングへ。
最初の頃はスタンドを持ち歩くのだるいとか言っていたのにここ最近は持ち歩いている。
『スマホばっかり飽きる！』なんて雅紀らしい理由(笑)
雅紀「何回やっても慣れないんだけど...智兄の診察(笑)」
ソファーに寝かせて基本的な診察をしていたら一言。
その言葉通り、心拍の時の音は速くてさ。
分かりやすいなって。
そのまま聴診器をお腹へ。
栄養剤が良く効いてくれているみたいでお腹の動きも良い感じ。
家にいることでご飯の香りとかするから雅紀に申し訳ないって思っていた。
でも。
『俺が治せばいいんでしょ！？』ってキレているのか無いのか...って事を言われた(笑)
「...大丈夫そうだね。明後日くらいに抜こうか。」
雅紀「本当？やった...っ」
嬉しさを噛み締める表情。
ようやくご飯が食べれるって目標が達成出来るから。
お約束通りに唐揚げと好きな料理を作ってあげようかな。
＊
雅紀side
午前中に智兄と病院に行って翔兄の救命へ。
当直だからそのままチューブ抜いて一緒に帰ろ？ってことらしい。
「んん...こわい」
翔「入れる時より痛くないから大丈夫だよ。」
挿管抜くより苦しくないから！って。
あれは別でしょ...あれ以上に苦しいものないし。
翔「じゃ、抜いていきますね〜」
鼻に付いていたテープを取りいよいよ...
「んっ...んん...ゲホッ...」
スルスルと身体の中から抜けていく感覚がして気持ち悪っ。
翔「はい、抜けたよ。おつかれ。」
その言葉を聞いて無意識に閉じていた目を開ける。
すーっと空気が鼻を通り過ぎていく感覚。
もう、終わったんだ。
･
テーブルに並ぶ数々の料理。
そこには大好きな唐揚げも。
潤「智兄が昨夜から仕込みしてたよ。」
やる気すげぇなんてキッチンの方から聞こえてくる。
はぁ〜やっと食べれるんだ。
嬉しくてニヤケが表情に出てしまう。
酷い便秘(雅紀)リク end
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年9月28日 23時
