冷たい心情（翔） ページ44
先輩side
「よく頑張った...おかえり」
翔くんの意識が戻ったって連絡。
すぐに病室へ。
これでもか！ってぐらい頭を撫でた(笑)
良かったよ本当に...
睡眠薬の作用だった心臓忙しい感じも無くなったし。
こうやって回復していく過程を見て、治っていく瞬間が見れるのは医者として本当に嬉しい。
智「んふふ、寝ちゃった。」
俺が頭を撫でていたら再び目を閉じた翔くん。
薬を外に出す為にも色々薬を投与しているから、すぐ眠くなってしまう。
あとは吐き気とか目眩もこれから症状として出てくるから大変だ。
それを乗り越えたら...
＊
翔side
「ゲホッゲホッ...」
吐き気に侵される。
それと同時に目眩も。
深夜だから病室には一人。
なんかあったら鳴らせ！って先輩には言われているけど迷惑掛けられない。
「んっ...んん」
グルグルと視界が歪みタオルケットを握る。
体調が良くなる為には通らないと行けない道って聞いている。
想像していた何倍も辛い。
夜だからかさらに。
なんで俺がこんな状況になったのかは智兄から色々聞いた。
まさかそんな事件って。
だったらあの時受け取らなかったのに...(笑)
注意には注意が必要なんだなぁ。
思わず苦笑い。
先輩「...翔くん？」
「はい...」
ガラガラと扉が開いたら先輩の姿。
起きているの分かってるからって茶化しも。
先輩「吐き止め少し入れたから徐々に治まっていくから。」
点滴に薬を投与しながらそう言ってきた。
「...りがとうございます...」
先輩「あと報告がある。」
真剣な表情をし、先輩はかかんで俺に視線を合わせた。
先輩「犯人がね判明したんださっき。救命に詰め寄っていた家族がいただろ？その父親だったんだ。」
「...っ...」
思わず目が開く。
そんな。
どうやって医局に。
先輩「最近救命に来ないって思ったら...そうだったんだ。
ようやく...すべて終わるんだ。」
すべて、終わる。
「よかった、本当に。」
また現場に戻れるんだ。
「んっ...んん」
そう思ったら自然に涙が。
泣くなって先輩が拭いて、お互い目を合わせた。
冷たい心情(翔)リク end
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作者名：Lima
| 作成日時：2019年8月24日 23時
